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自他認識の思想史

日本ナショナリズムの生成と東アジア

著:桂島 宣弘

紙版

内容紹介

徳川日本において、どのように自己像が生起し、近世帝国的普遍性を切り裂くのか。また国境認識はどのようにして現れ、他者認識を生み出していくのか。グローバリゼーション下でむしろ高まりつつあるナショナリズムの源流を、東アジアへ視線を向けるなかから探り出し、近代の学術がそれをいかにして制度化していったのかを解明する。

目次

はじめに
第一章 一八世紀の自他認識
      ――宣長の「外部」――
第二章 華夷思想の解体と自他認識の変容
――一八世紀末期~一九世紀初頭期を中心に
第三章一国思想史学の臨界点
――帝国日本の形成と日本思想史の「発見」
第四章国学への眼差しと伝統の「創造」
――「想像の共同体」と国学運動
第五章東アジアの近代と「翻訳」
――近世帝国の解体と学術知
第六章 現代日本のナショナリズムと「教科書問題」
付 論 東アジア人文学の可能性を求めて
あとがき

著者略歴

著:桂島 宣弘
立命館大学文学部教授

ISBN:9784903426174
出版社:有志舎
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2008年11月
発売日:2008年11月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ