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腸内フローラと消化管バリアシステム

腸内フローラシンポジウム

編:伊藤 喜久治

紙版

内容紹介

第16回腸内フローラシンポジウムの論文及び討論を集めた論文集。「粘膜免疫と共生微生物間における相互制御について」清野宏(東京大学医科学研究所)、「硝酸塩、バクテリア、そしてヒトの健康」Jon Lundberg(Karolinska Institute, Sweden)、「腸粘膜免疫とプロバイオティクス」八村敏志(東京大学大学院農学生命研究科)、「上皮細胞と樹状細胞の相互作用と細菌への対応」Maria Rescigno(European Institute of Oncology, Italy)、「プロバイオティクス、腸内細菌による腸管上皮細胞傷害の防御」河田則文、「大腸内における短鎖脂肪酸の生成とその生理作用」佐藤直。以上の各論文を収載。

目次

1.粘膜免疫と共生微生物間における相互制御について

清野 宏(東京大学医科学研究所)

 1.ユニークでダイナミックな粘膜免疫

 2.腸管免疫の中心がパイエル板とM細胞

 3.パイエル板がなくても誘導されるIgA

 4.腸内フローラが誘導制御するM細胞も

 5.お米を使った新しい粘膜ワクチンの開発

 6.数々の利点を持つ次世代型のお米ワクチン

  討  論



2.硝酸塩、バクテリア、そしてヒトの健康

JonLundberg(KarolinskaInstitute,Sweden)

 1.要 約

 2.硝酸の由来と腸管口腔循環

 3.胃内におけるNO産生とその生理的な役割

 4.腸内共生細菌によるNO産生

 5.全身性の循環と組織におけるNOへの亜硝酸還元

 6.結 論

  文  献

  討  論



3. 腸粘膜免疫とプロバイオティクス

八村 敏志(東京大学大学院農学生命研究科)

 1.要 約

 2.序

 3.材料と方法

 4.成 績

 5.考 察

  謝  辞

  文  献

  討  論



4.上皮細胞と樹状細胞の相互作用と細菌への対応

MariaRescigno(EuropeanInstituteofOncology,Italy)

 1.要 約

 2.腸管のバリア

 3.免疫担当細胞と恒常性

 4.免疫細胞と細菌の相互作用

 5.疾患予防および治療におけるプロバイオティクス

 6.上皮細胞と樹状細胞の相互作用制御におけるプロバイオティクス

 7.最後に

 文  献

 討  論 



5.プロバイオティクス、腸内細菌による腸管上皮細胞傷害の防御

河田 則文

 1.要 約

 2.はじめに

 3.Kupffer細胞による生体防御

 4.Kupffer細胞活性化による肝障害メカニズム

 5.エンドトキシンは肝臓を障害するだけか?

 6.内皮細胞による生態防御

 7.樹状細胞による生体防御

 8.肝硬変における生体防御

 9.まとめ

  文  献

  討  論 



6.大腸内における短鎖脂肪酸の生成とその生理作用

佐藤 直

 1.要 約

 2.はじめに

 3.材料と方法

 4.結 果

 5.考 察

  謝  辞

  文  献

  討  論



総合討論

SUMMARY:IntestinalFloraandGutBarrier-system

著者略歴

編:伊藤 喜久治
1971 年 帯広畜産大学畜産部獣医学科卒

1973 年  東京大学大学院農学系研究科獣医学選考課程修士修了

1975 年  (特)理化学研究所 研究員補

1980 年 同研究所 研究員、博士号取得(東京大学)

1989 年 東京大学農学部 助教授

1996 年 同大学大学院農学生命科学研究科 助教授

現在 東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授

専攻 獣医公衆衛生学,腸内細菌学

著書 「腸内フローラとDramatype:RasH2 マウスにおける腸内環境と大腸癌の発生—21世紀腸内フローラ研究の新しい動向—」学会出版センター,「腸内フローラとクロストーク」(編)学会出版センター,「プロバオティクスとバイオジェニックス」NTS,「腸内フローラと消化管バリアシステム」(編)

ISBN:9784903238289
出版社:スタイルノート
判型:A4変
ページ数:82ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2009年03月
発売日:2009年04月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB