出版社を探す

女たちが語る歴史 上=北海道・東北・上信越他篇 農漁村女性の記録

著:川田 文子

紙版

内容紹介

「麻を織るのは糸を紡ぐところから始まるのですか?」「いんや、種をまくところからだ」
 ──この一言に衝撃を受けた著者は、全国の農漁村を訪ね歩く。1970年代に聞いた明治生まれの女性たちの話には、時代を越えて響く〈温かさ〉と〈豊かさ〉があった。
 農漁村に生きた明治生まれの女性たちの記録。庶民の歴史。上巻=北海道・東北・上信越他篇。

目次

つい昨日の女たち
Ⅰ 子やらいの唄
子産みの話
お産婆さんの話
Ⅱ 麻=農民の衣生活
麻と刺子
布とたばねつぎ
苧績みの話
越後上布
Ⅲ 米のなる木
信州の冬
藁仕事
ある小作争議
Ⅳ 唄のある女たち
子守りの学校
海女笛の聞こえる島
姥捨紀行
旧版『つい昨日の女たち』あとがき
女たちの子守唄
遠い日のアイヌモシリ
ある開拓農婦の痛恨
秩父の機織り唄 その1
秩父の機織り唄 その2
舳倉島の海女
小作農民の暮らしを支えた女たち
満州移民 その1
満州移民 その2
女たちの現実
子を連れて旅に出よう

著者略歴

著:川田 文子
1943年生まれ。群馬県桐生市で育つ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て文筆業に。著書に『赤瓦の家──朝鮮から来た従軍慰安婦』(1987年筑摩書房、2020年新版・高文研)、『イアンフとよばれた戦場の少女』(高文研)、『「慰安婦」問題が問うてきたこと』(岩波ブックレット・共著)、『ハルモニの唄──在日女性の戦中・戦後』(岩波書店)など多数。本書発行直後の2023年4月、永眠(79歳)。

ISBN:9784902432275
出版社:「戦争と性」編集室
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS