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現代日本における銀行資本の蓄積

著:堀内 健一

紙版

内容紹介

マルクスの「利潤率の傾向的低下法則」を手掛かりに、現代日本における銀行資本の蓄積動向のメカニズムを考察。利潤率・利子率の傾向的低下の諸要因を明らかにする。

目次

第1章 利潤率と利子率の傾向的低下――日本における利子率の長期低落について
 はじめに/第1節 利潤率の傾向的低下/第2節 利子率の傾向的低下/第3節 1990年代中頃以降の利子率の低下/おわりに
第2章 1980年代後半における銀行資本と現実資本の蓄積
 はじめに/第1節 高度成長期の銀行資本と現実資本の蓄積/第2節 1970年代後半以降の銀行資本と現実資本の蓄積/第3節 バブル期における銀行資本と現実資本の蓄積/おわりに
第3章 日本における金融持株会社制度導入の契機
 はじめに/第1節 業態別子会社方式による銀行の総合金融機関化/第2節 金融持株会社制度の導入による銀行の総合金融機関化/第3節 金融持株会社制度の導入の契機/第4節 アメリカの銀行持株会社制度との比較/おわりに
第4章 1990 年代後半以降の大手銀行の再編とその動因
 はじめに/第1節 1990年代後半以降における大手銀行の集中の性格/第2節 銀行資本の収益性の低下/第3節 収益構造の変化とその限界/おわりに
第5章 銀行資本における利潤率の傾向的低下――大手邦銀の低収益性について
 はじめに/第1節 銀行資本における利鞘の傾向的低下/第2節 銀行資本における利潤率の傾向的低下/第3節 2000年代以降の銀行資本における利潤率の低下/おわりに
終章 本研究の到達点と今後の課題――現代日本の銀行資本の蓄積の研究についての総括

著者略歴

著:堀内 健一
1969年、東京都に生まれる。1992年、法政大学社会学部卒業。1993年、立教大学大学院経済学研究科博士課程前期課程入学。1995年3月、同研究科同課程修了。修士(経済学)。4月、同研究科同課程後期課程入学。2001年3月、同課程単位取得退学。4月、立教大学経済学部助手。2004年3月同退職。4月、立教大学経済学部兼任講師。現在、立教大学、桜美林大学、日本大学、駒澤大学、都留文科大学の兼任講師(非常勤講師)。

ISBN:9784902225990
出版社:唯学書房
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2015年08月
発売日:2015年09月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF