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立原道造への旅

夢は そのさきには もうゆかない

著:田代 俊一郎
写真:井手 高太郎

紙版

内容紹介

中原中也とともに日本現代詩に新風を巻き起こした夭逝の抒情詩人・立原道造の遺稿「長崎ノート」。死を覚悟してまでなぜ、詩人は南へ旅立ったのか。「愛と文学の再生」を願いながら果たせなかった彷徨する詩人の魂を文と写真でたどる迫真の文学紀行。自分の生をいかに濃密に生き切るか。生と死が希薄な現代だけに、立原道造の最後の旅は今の時代にこそ輝きを増す。詩篇、書簡と年譜付き。 

目次

I「長崎ノート」の旅
のちのおもひに
人の夜の歌
汚れつちまつた悲しみに
石柱の歌
はじめてのものに
光のなかで
午前の光
小さい嵐
この闇の中で
柳河にて
魔国のたそがれ
わがひとに与ふる哀歌
南国の空けれど
わかれる晝に
夢みたものは……

II 詩 篇
のちのおもひに/爽やかな五月に/人の夜の歌 FRULEIN A. MUROHU GEWIDMET/朝に/石柱の歌/離愁/はじめてのものに/裝/この闇のなかで/朝に/南国の空けれど/わかれる晝に/夢見たものは……

III 書 簡

年  譜
参考文献
あとがき

著者略歴

著:田代 俊一郎
福岡県北九州市生まれ。現在、西日本新聞社特別編集委員。NHK九州番組審議委員。主な著書は『駆け抜けた前衛―九州派とその時代』(花書院)『韓国の手仕事』(晩声社)のほかに釣り関係としては『韓国の釣り』(つり人社)『魚信―日本人記者が韓国で出合った魚たち』(韓国語版、ソウル・大同出版)、『釣り具博物誌』(書肆侃侃房)などがある。
写真:井手 高太郎
1969年東京中野区生まれ。宮大工の祖父とデザイナーの父の影響をうけ物作りとデザインに興味を持つ。大工として8年を費やしその後フライフィッシング専用のバンブーロッドメーカー六角竹竿高太郎を設立し16年目を迎える。現在、写真及び執筆活動にも精力を注ぐ。

ISBN:9784902108927
出版社:書肆侃侃房
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2008年12月
発売日:2008年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ