近代日本の思想・再考
明治思想家論
著:末木 文美士
紙版
内容紹介
島地黙雷、井上円了、井上哲次郎、村上専精、清沢満之、高山樗牛、鈴木大拙、綱島梁川、内山愚童・高木顕明、田中智学、岡倉天心、西田幾多郎らの、伝統を背負いながら、近代とのはざまで苦闘した思想家をとりあげ、その特長や時代との係わりを明らかにし、仏教思想の可能性を見直す。
目次
序章 近代思想を見直す-明治の思想と仏教-
第一章 神仏習合から神仏補完へ—島地黙雷
第二章 純正哲学と仏教—井上円了
第三章 倫理化される宗教—井上哲次郎
第四章 講壇仏教学の成立—村上専精
第五章 内面への沈潜—清沢満之
第六章 の自立は可能か—高山樗牛
第七章 体験と社会—鈴木大拙
第八章 神を見る—綱島梁川
第九章 国を動かす仏教—田中智学
第十章 社会を動かす仏教—内山愚童・高木顕明
第十一章 アジアは一つか?—岡倉天心
第十二章 純粋経験からの出発—西田幾多郎
明治思想の可能性-むすびにかえて-
年表
あとがき