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PARADISE TEMPLE

著:管啓次郎

紙版

内容紹介

「何に守られているのか?(文字に)/何にさらされているのか?(未知に)」。終わりのない歩行と彷徨をめぐって詩が刻まれる。旅行批判の書『斜線の旅』(インスクリプト)で読売文学賞を受賞(2011年)した作者の第8詩集は、強いられた停滞の日々に出口を探し、くりかえし新年を寿ぐ希望の書。「世界は影のない踊り場/悲しみもなく道もなく/思考が冷たい水のように光っている」。エドゥアール・グリッサンの惑星的詩学とゲイリー・スナイダーの野生の詩学、そして西脇順三郎の諧謔の詩学の合流。およそ類例のない世界が、平易な言語で展開する。「琥珀色の蜜の中を渡り鳥の群れが泳いでいる/シベリア鉄道追いかけてアラスカ鉄道追い抜いて」。海外研究者からも注目を集める詩人の新たな展開。

目次

目次

砂浜図書館
『地形と気象』13片
モロッコ
西瓜の日々(My Watermelon Days)
Mac Air & Water
まぶた裏読み
かぶとむし
未来を踊ろう
ラハティ、みずうみ
Das Kapital
「見えない波」から
ボロート、ポーレ(沼、野)
出口の町
新年
Sun Dog
文学とは何か
Tosh, Tosh, Mary One
始祖鳥とともに
PARADISE TEMPLE

著者略歴

著:管啓次郎
1958年生まれ。詩人、批評家。明治大学理工学部教授。第一詩集『Agend’Ars』以後、『島の水、島の火』 『海に降る雨』『時制論』『数と夕方』『狂狗集 Mad Dog Riprap』(いずれも左右社)、英文詩集 Transit Blues (University of Canberra)を発表している。またAgend’Arsがメキシコで、Transit Bluesスペイン語版がスペインで出版されている。これまでに十数カ国の詩祭および大学で招待朗読を行った。エッセイストとしては読売文学賞受賞(2011年)の『斜線の旅』(インスクリプト)ほか著書多数。翻訳者としてもエドゥアール・グリッサン『〈関係〉の詩学』『第四世紀』(いずれもインスクリプト)他多数の訳書がある。

ISBN:9784900997936
出版社:Tombac
判型:4-6変
ページ数:224ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ