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革命のつくり方

台湾ひまわり運動―対抗運動の創造性

著:港 千尋

紙版

内容紹介

2014年3月、台湾で起きた学生による台湾立法院(国会)占拠。この事件は代議制への危機感を背景にたちまち全土に拡がり、3月30日には台北で50万人規模のデモ、また運動の拡大は台湾第四原発をも建設停止に追い込んだ。80年代から群衆の反乱を注視し続け、この「ひまわり運動」=〝革命〟の現場にも立ち会って立法院の中にとどまりつづけた港千尋による、カラーを含む多数の写真を交えた世界で唯一の克明なレポート。本書は、これからの対抗運動の創造的なありかたを伝える希望の書であり、民主主義が失効した日本の現状を南から撃つ、群衆の勝利の記録である。巻末に詳細なタイムラインを付す。

目次

[目次]
国会占拠、その背景

第I部 時代の声
01 群衆の議会
02 群衆の反乱
03 もうひとつのパーラメント
04 創造されるデモクラシー

第II部 革命のつくり方

ひまわり運動タイムライン

著者略歴

著:港 千尋
1960年神奈川県生まれ.映像人類学,写真家.多摩美術大学情報デザイン学科教授.2007年,ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー,2012年台北ビエンナーレの協同キュレーションを行う.2014年,あいちトリエンナーレ2016芸術監督に就任.
主な著書・写真集
『群衆論─20世紀ピクチャーセオリー』(リブロポート,1991╱ちくま学芸文庫,2002)
『注視者の日記』(みすず書房,1995)
『記憶─「創造」と「想起」の力』(講談社,1996,サントリー学芸賞)
『映像論─〈光の世紀〉から〈記憶の世紀〉へ』(日本放送出版協会,1998)
『予兆としての写真─映像原論』(岩波書店,2000)
『瞬間の山─形態創出と聖性』(写真集,インスクリプト,2001)
『文字の母たち Le Voyage Typographique』(写真集,インスクリプト,2007)
『芸術回帰論─イメージは世界をつなぐ』(平凡社新書,2012)
『ヴォイドへの旅─空虚の創造力について』(青土社,2012)

ISBN:9784900997486
出版社:インスクリプト
判型:B6変
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2014年10月
発売日:2014年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB