驚くべき希望
天国、復活、教会の使命を再考する
著:N・T・ライト
訳:中村 佐知
内容紹介
「もしあなたが今夜亡くなったら、天国に行けると思いますか?」
長いあいだキリスト教会は、人々にこう問いかけてきた。 しかし、その天国についての考えは、本当に正しいのだろうか?
著者は、キリスト教の最も特徴的な考えは、 体の伴う復活だと断言する。それが元々の聖書の教えであり、 その先駆けとして、文字どおり体を伴うイエスの復活があった。 それこそが、初期キリスト者の抱いた希望であったのだ。
さらに本書は、将来実現する希望、新しい天と新しい地への聖書的展望を探求する。 また、イエスの再臨と最終的に起こる人々の復活が、 より大きな視野の中でどう位置づけられるかを示す。 創造主である神は、ついには全被造世界を刷新する。しかも、それはイエスの復活によってすでに始まっている。そうであるなら、「魂の救い」のみで満足してはならない。 現在の生活を通して私たちが神の王国のために働くことは、 世界に癒しと希望をもたらす、天と地の刷新の先取りとなるのだ。
活気に満ち、読むほどに引き込まれる本書は、 生きる意味を探究しているすべての人に、 新鮮な驚きと心躍る感動を与えるに違いない。
目次
まえがき
第Ⅰ部 舞台設定
第1章 正装したのに行く場所がない?
1 はじめに
2 希望についての混乱 ──より広い世界
3 さまざまな見解
第2章 パラダイスとは何なのか
1 希望に関するキリスト者の混乱
2 選択肢を探る
3 混乱がもたらす影響
4 混乱がさらにもたらすもの
5 鍵となる問い
第3章 歴史的背景の中で見る初期キリスト者の希望
1 はじめに
2 古代の異教とユダヤ教における復活と死後のいのち
3 初期キリスト者が抱いた希望の驚くべき特性
第4章 イースターの奇妙なストーリー
1 前例のない話
2 イースターと歴史
3 結論
第Ⅱ部 神の将来の計画
第5章 宇宙の将来・進歩、それとも絶望?
1 はじめに
2 選択肢⑴── 進化論的楽観主義
3 選択肢⑵── 魂の移動
第 6章 世界全体が待っているもの
1 はじめに
2 希望の根本的構造
3 種まきの時期と収穫
4 勝利に満ちた戦い
5 天の市民── 地に入植する
6 神のみこころが、すべてにおいてすべてに
7 新しい誕生
8 天と地の婚姻
9 結論
第7章 イエスと天と新創造
1 昇天
2 「再臨」はどういうことか?
第8章 イエスが現れるとき
1 はじめに
2 来臨、出現、啓示、王なる臨在
第9章 来るべき審判者なるイエス
1 はじめに
2 再臨とさばき
第10章 体の贖い
1 はじめに
2 復活──「死後のいのち」の後のいのち
3 コリントにおけるよみがえり
4 復活── 後の論争
5 復活についての再考── 誰が、どこで、何を、なぜ、いつ、どのように
第11章 煉獄、パラダイス、地獄
1 はじめに
2 煉獄
3 パラダイス
4 希望と悲哀の先にあるもの
5 結論── 人間のゴールと新創造
第Ⅲ部 希望の実践── 復活、そして教会の使命
第12章 救い再考── 天と地と神の王国
1 はじめに
2「救い」の意味
3 神の王国
第13章 王国のために建設する
1 はじめに
2 正義
3 美
4 伝道
5 まとめ
第14章 教会を宣教のために整える ⑴ ─聖書的ルーツ
1 はじめに
2 福音書と使徒行伝
3 パウロ
第15章 教会を宣教のために整える ⑵ ─将来を生きる
1 はじめに─イースターを喜び祝う
2 空間、時間、物質─贖われた被造物
3 復活と宣教
4 復活と霊性
A 新生と洗礼
B 聖餐
C 祈り
D 聖書
E 聖さ
F 愛
補遺 イースターでの二つの説教
解説
訳者あとがき
著者注・参考文献
ISBN:9784900677340
。出版社:あめんどう
。判型:4-6
。ページ数:500ページ
。価格:2900円(本体)
。発行年月日:2018年08月
。発売日:2018年08月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM。