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泣くロミオと怒るジュリエット

著:鄭 義信

紙版

内容紹介

再演熱烈大祈願緊急出版!

数々の演劇賞・映画賞に輝く現在最重要劇作家が生み出した”最新版ロミ・ジュリ” ―― それは「再起」と「希望」の物語だった。

差別、困窮、情報に翻弄される人々 ……
鄭義信は、シェイクスピアの大古典にきわめて現代的なモチーフを込めた。
すべての困難を、2人の愛なら乗り越えられるのか?
笑いと詩情が横溢する物語でありながら、そこにはリアリズムがある。
不安が煤のように降りかかる今、読まれるべき一作。


§あらすじ
とある戦争から5年後の、とある工場街。愚連隊「モンタギュー」 と「キャピレット」の抗争が、暗い街の空気をさらに不穏にしていた。元モンタギューのメンバーだが、今は更正してカストリ屋台を引いているロミオは、幼馴染と繰り出したダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、人生初の恋に落ちる。しかし ジュリエットは、敵方キャピレットのリーダーの妹だった。2人の出会いはほんの短い間に、周囲の運命まで一変させることになり ……


◇ 出版にあたり、著者の鄭義信さんよりコメントをいただきました! ◇

ロミオは泣き濡れている。ジュリエットは怒りまくっている。時代は嵐に向かっている。僕たちは嵐に向かって叫ぶことはできるのだろうか。
「演劇は不要、不急の代物なんかじゃない!」
今こそ、今だからこそ、もっと生きることの喜びを!もっと愛を、希望を、勇気を!そして、もっと演劇を!
―― 鄭義信


[公演情報]
「泣くロミオと怒るジュリエット」
桐山照史、柄本時生らが出演し、今年2月から公演され(於・Bunkamuraシアターコクーン)、大好評を博すも、コロナ禍で残り6日で公演中止に(大阪公演は全中止)。再演希望の声が高まる傑作を体験できるのは、本書のみ!
→ https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/20_romeo-juliet/

著者略歴

著:鄭 義信
1957年7月11日生まれ兵庫県姫路市出身。93年に『ザ・寺山』で岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。2008年には『焼肉ドラゴン』で朝日舞台芸術賞グランプリ、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年今年の演劇ベスト3、韓国演劇協会が選ぶ今年の演劇ベスト7など数々の演劇賞を総なめにした。14年春の紫綬褒章受章。近年の主な作品に『エダニク』(19)、『密やかな結晶』(18)、『すべての四月のために』(17)、『パーマ屋スミレ』(16)、『GS 近松商店』(15・06)、『僕に炎の戦車を』(12)などがある。18年公開の映画版『焼肉ドラゴン』では長編映画で初めての監督も務めた。(日本映画批評家大賞作品賞受賞)。

ISBN:9784898155240
出版社:リトルモア
判型:4-6
ページ数:194ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ