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成年後見人へのそなえ

著:石川 徹

紙版

内容紹介

2000年4月にスタートし、2016年にその利用促進法が施行された成年後見制度は、どこに問題があるのか、十分に利用されていない─。本書は現場での経験と実績をふまえて、問題点を指摘し、解決のための道筋を考えていこうとするものです!

目次

第一章 本人の生活を組み立てるのが後見人等の仕事
 1自宅で最後を迎えることの難しさ/2刑事施設から普通の生活への道のり/3刑事施設に戻ってしまった知的障害者Cさん/
 4知的障害の息子と認知症の母親の暮らし/ 5精神科病院を退院した高齢女性のひとり暮らし
第二章 成年後見制度の現状
 1成年後見制度とは/2成年後見制度の利用者が伸びない理由/3成年後見制度を使わなくて済ませる方法がありますか/
 4申立費用はいくらかかるのか/5後見人等の報酬はいくらか/6後見人等への報酬助成制度
第三章 成年後見制度の利用促進をうまく運用するために
 1政府の制度利用促進計画について/2利用者がメリットを実感できるようになるために/
 3「地域連携ネットワーク」は機能するのか/4「中核機関」の効果と限界/5不正防止の徹底には監督人より税理士が合理的
第四章 本人のための成年後見制度をめざして
 1人を個人として尊重しない日本の伝統的社会/2誰を後見人等とするかは本人の同意を原則とすべし/
 3変更された診断書への疑問/4監督人はいらない/5任意後見契約と支援契約の活用
《参考資料》
 1成年後見制度の利用の促進に関する法律
 2成年後見制度利用促進基本計画のポイント
 3第198回国会 衆議院 法務委員会 成年後見制度関連質問

著者略歴

著:石川 徹
1949年愛知県生まれ。1970年日本福祉大学社会福祉学科中退。1978年~1999年甲山(かぶとやま)裁判の被告人を支援。裁判は、殺人罪に問われた山田さんの無罪確定、偽証罪に問われた2名も無罪確定で終了。1998年~国際的人権団体に入会し活動開始。北は宮城刑務所から、南は長崎刑務所まで多くの刑務所・拘置所と少年院を参観(見学)。2007年~NPO法人名古屋成年後見センター設立に参加、理事長となる。2019年12月末現在、元受刑者の成年後見人等を9人受任。

ISBN:9784898064924
出版社:里文出版
判型:4-6
ページ数:196ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB