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WebRTC ブラウザベースのP2P技術

著:Alan B. Johnston
著:Daniel C. Burnett
監:内田 直樹

紙版

内容紹介

LINEやSkypeでは当たり前のように行われている、
ビデオ通話やテキストチャット、そして各種ファイルの転送。
WebRTCはそれらのコミュニケーションを、特別なアプリケーションを用いず
ブラウザで実現する技術です。
WebRTCはW3CとIETFで標準化が進められており、ブラウザを搭載する
様々なデバイスで利用できるため、多様なサービスが出現する可能性を
秘めています。
本書は米国で出版された「WebRTC: APIs and RTCWEB Protocols of the HTML5
Real-Time Web」の本邦初訳であり、かつ、WebRTCに関するわが国で
初めての解説書になります。WebRTCで使われている様々なプロトコルや
APIについて、その原理と仕組みをJavaScriptのサンプルコードを交え
詳しく解説しました。

目次

第1章 Webリアルタイムコミュニケーション入門
1.1 WebRTC入門
1.2 WebRTCにおける複数メディアストリーム
1.3 WebRTCでのマルチパーティセッション
1.4 WebRTCの標準
1.5 WebRTCの何が新しいのか
1.6 重要な用語についての補足

第2章 WebRTCの使い方
2.1 WebRTCセッションの確立
2.2 WebRTCでの接続と相互接続の例
2.3 WebRTCの疑似コード例

第3章 ローカルメディア
3.1 WebRTCのメディア
3.2 ローカルメディアの取得
3.3 メディアの選択と制御
3.4 メディアストリームの例
3.5 動作コード例:ローカルメディア

第4章 シグナリング
4.1 シグナリングの役割
4.2 シグナリングトランスポート
4.3 シグナリングプロトコル
4.4 まとめ
4.5 シグナリングチャネルのコード例

第5章 P2Pメディア
5.1 WebRTCメディアフロー
5.2 WebRTCとNAT
5.3 STUNサーバ
5.4 TURNサーバ
5.5 候補アドレス

第6章 ピアコネクションとオファー/アンサーネゴシエーション
6.1 ピアコネクション
6.2 オファー/アンサーネゴシエーション
6.3 JavaScriptによるオファー/アンサーの制御
6.4 動作コード例:ピアコネクションとオファー/アンサーネゴシエーション

第7章 データチャネル
7.1 データチャネル概要
7.2 データチャネルの利用法
7.3 動作コード例:データチャネル

第8章 W3CのWebRTCドキュメント
8.1  WebRTC API Reference
8.2 WebRTCドラフト
8.3 関連する議論

第9章 NATとファイアウォール
9.1  ホールパンチ(Hole Punching)
9.2 ICE
9.3 WebRTCとファイアウォール

第10章 WebRTCのプロトコル
10.1 プロトコル
10.2 WebRTCプロトコル概要

第11章 IETFのドキュメント
11.1 RFC
11.2 インターネットドラフト
11.3 RTCWEB WGのインターネットドラフト
11.4 個人寄書のインターネットドラフト
11.5 他WGのRTCWEBドキュメント

第12章 IETFの関連RFC
12.1 RTP(Real-time Transport Protocol)
12.2 SDP(Session Description Protocol)
12.3 NAT 越え(NAT Traversal)関連のRFC
12.4 コーデック関連のRFC
12.5 シグナリング関連のRFC

第13章 WebRTCにおけるセキュリティとプライバシー
13.1 ブラウザのセキュリティモデル
13.2 WebRTCに固有のブラウザへの新たな攻撃
13.3 コミュニケーションのセキュリティ
13.4 WebRTCにおけるID
13.5 企業での利用時の課題
13.6 プライバシー
13.7 データチャネル上のZRTP
13.8 まとめ

第14章 WebRTCの実装と利用
14.1 ブラウザ
14.2 その他の利用
14.3 STUNおよびTURNサーバ実装

付録
付録A W3Cの標準化プロセス
付録B IETFの標準化プロセス
付録C 用語集
付録D 補助的な読み物と出典

ISBN:9784897979588
出版社:リックテレコム
判型:B5変
ページ数:320ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2014年12月
発売日:2014年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TJK