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生活現場の活動者たち

地域をつなぐ10の物語

編著:金 早雪
編著:信州大学大学院地域社会イニシアティブ・コースの修了者

紙版

内容紹介

二〇〇三年に「信州大学大学院地域社会イニシアティブ・コース」が開設されてから、一五年あまりが過ぎた。その間に、百人を超える生活現場の活動者たちがこの大学院の場で出会い、交流し、自らの探求力、活動力を鍛えた。大学には、今、百を超える地域の物語が修士学位論文の形で残されている。この本では、そのうちから、一〇の物語を選んで紹介している。これらの物語に共通するのは、生きづらさを抱える人たちを置き去りにせず、「みんなでつながり合っていこうよ」と活動者が呼びかけるとき、そこに、人の輪、人のつながりが形成され、拡がっていくことだ。こうしてみれば、現代人も見た目ほどには、お互いに無関心ではないのかもしれない。一歩、「個の城」から踏み出して、皆に呼びかける活動者たちがいるかぎりは……。そして、この本の物語が示すように、そうした活動者たちは地域に数多く存在している

目次

はじめに 生活現場の活動者たちのこと、そして社会人大学院のこと  金 早雪
一  発達障害と向かい合う  武山弥生・大木 斉
二 精神障がいとともに歩む  桑原美由紀
三 ひきこもり支援に関わる  芦沢茂喜
四 うつ病からの職場復帰を支える  伊藤かおる
五 死別の悲嘆を聴く  飯島惠道
六 高齢化時代の共生社会を考える  下倉亮一
七 高校生に異文化を伝える  金 正玉
八 多文化共生を目指す  橋住真一
九 中国人技能実習生をサポートする  車 憲
一〇 地域の歴史記憶を語り継ぐ  本島和人

ISBN:9784896180695
出版社:木犀社
判型:4-6
ページ数:330ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB