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関西戦後新劇史 一九四五年~一九六九年

企画・原案:日本演出者協会
編:日本演出者協会関西ブロック

紙版

内容紹介

◎大阪・京都・神戸を中心に、敗戦直後から70年代前半までの関西の新劇の歩みの全容を、貴重な証言・資料・写真をまじえて明らかにする刮目の書。
◎大海の中を笹舟に乗ったような状態を乗りこえて、新劇の職業化に向けて闘い続けてきた関西新劇は、戦後(1945年)から1960年代末までにどのような姿を見せたのか——
◎敗戦直後アマチュア学生演劇人の活躍から始まり、1957年「関西芸術座」に結集するまでの約10年間の劇団・演劇人の姿を追う第一部。
◎第二部は、1958〜1969年の劇団上演記録を年月順、地域別に掲載。60年代末までの劇団のありよう、新劇状況を示す。
◎附属資料で1973年までの劇団活動資料を補足。関西新劇劇作家の主要作品リスト、上演劇場リスト、劇団活動一覧年表も付す。
◎戦前の関西新劇を記した大著『関西新劇史』(東方出版、1991年)の著者・大岡欽治から、戦後篇を託された演出家・道井直次(関西芸術座)がライフワークとして個人随筆誌に書き残した「戦後関西新劇私史」(未完)の主要部分を、附属資料に収載。

目次

関西戦後新劇史─一九四五年~一九六九年■目次

はじめに

第一部 関西新劇を視野に、戦後の十年程
一九四五〔昭和20〕~一九五七〔昭和32〕

第一章 戦後出発はアマチュア学生演劇人から
第二章 関西戦後新劇の出発
第三章 大阪の劇団の活動
第四章 京都、兵庫の劇団の活動
第五章 和歌山、奈良と滋賀の劇団の活動
第六章 大阪労演の創設と地元劇団、自立劇団との関係
第七章 専門職業劇団・関西芸術座の設立
第八章 関西芸術座創立のころの状況

第二部 職業専門劇団を目指したクロニクル
一九五八〔昭和33〕~一九六九〔昭和44〕

第九章 一九五八・五九年の劇団活動
第十章 一九六〇年安保闘争と関西新劇
第十一章 一九六一年から一九六五年までの劇団活動
第十二章 合同公演は、何を生んだか
第十三章 京都労演と土(金)曜劇場、大阪の月曜劇場、と神戸労演
第十四章 一九六六年から一九六九年までの劇団活動
第十五章 新劇ブームはあったか、俳優の生活は、劇団の経済は?
第十六章 職場演劇から地域演劇へ移行する自立演劇
第十七章 全国公演、地方公演、学校公演
第十八章 劇場、観客の変容 会員減少の労演 大阪万国博覧会
第十九章 一九七〇年代以降、これからの関西新劇界は?

おわりに

附属資料
(1)一九七〇年から一九七三年の劇団活動
(2)関西新劇劇作家の戦後の主な作品(一九四五~一九七三年)
(3)道井直次「戦後関西新劇私史1~10」(「道」より転載・抜粋)
(4)参照文献リスト
(5)別表1=使用した劇場(一九四五~一九七三年)
(6)別表2=劇団年表

あとがき

ISBN:9784893804860
出版社:晩成書房
判型:A4
ページ数:300ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2018年11月
発売日:2018年11月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX