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オープンIoT―考え方と実践

編:坂村 健

紙版

内容紹介

IoT(Internet of Things)というICT分野の最近のキーワードが、我が国だけでなく世界中を席巻するようになってきました。全世界でIoTの研究開発が進められているだけでなく、ビジネス的にどのように立ち上げるかが話題になっています。
IoTは「モノをインターネットにつなげる」という意味ですが、その本質は、インターネットを介して、目的も問わずメーカーも問わず機器同士がお互いに情報のやり取りができるという「オープン性」にあります。
本書は、IoTの原型となる「TRONプロジェクト」を30年以上前から進めている著者が、オープンIoT実現のための哲学、考え方から説き起こし、フレームワークアーキテクチャからオープンIoTの具体的な実践までを解説しています。

目次

まえがき
Chapter 1 オープンIoTの考え方
 オープンIoTへむけて
Chapter 2 IoT実践に向けての取り組み
 IoT-Aggregatorで実現するIoT
 IoT-Engineとは何か
 T-Carによる教育
 半導体メーカーによるIoT-Engineの実現
 ソフトウェアメーカーによるIoT-Engineサポート
 IoT時代のマイコン
 IoT時代のアプリケーション
 IoT時代のセキュリティ~機器設計者はどう構えるべきか?
Chapter 3 IoTのためのネットワーク技術
 近距離無線技術 6LoWPAN
 IPv6と近距離無線技術
Chapter 4 オープンデータ×オープンAPI
 フレームワークス 物流オープンデータ活用コンテスト
  IoT時代のオープンデータによるイノベーションと物流
  フレームワークスの考えるIoT時代の物流サービス
  IoTスタートアップから生まれる新しいサービス
  パネルセッション:物流データは可能性の宝庫
  フレームワークス 物流オープンデータ活用コンテスト 受賞作品
 RICOH THETA × IoT デベロッパーズコンテスト
  オープンAPIですべてのモノをつなげる
  コンテスト開催の狙いと期待
  RICOH THETA × IoT デベロッパーズコンテスト 受賞作品
Chapter 5 IoT×オープンデータ:業界動向
 IoT業界 最新動向
 オープンデータとXプライズ方式コンテスト
Chapter 6 IoT住宅への応用―電脳住宅
 トヨタ夢の住宅PAPI
 台湾u-home
Chapter 7 IoT時代の人材教育―東洋大学 情報連携学部 INIAD
 イノベーションを起こせる人材を育成する
 INIAD 徹底紹介
出典・参考文献・参考情報

著者略歴

編:坂村 健
東京大学大学院 情報学環 教授・工学博士
コンピュータアーキテクト(電脳建築家)。
IoTの原型となるオープンなコンピュータアーキテクチャ「TRONプロジェクト」を1984 年に開始。カメラ、モバイル端末、家電などの組込みOSとして世界中で多数利用されている。さらに家具、住宅、ミュージアム、ビル、都市などへの広範囲なデザイン展開を行っている。
2002年よりYRP ユビキタス・ネットワーキング研究所長を兼任。2009年より東京大学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センターセンター長を兼任。
2017年4月から東洋大学情報連携学部INIAD学部長就任予定。
IEEE Life Fellow, IEEE CS Golden Core Member。2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年ITU150周年賞受賞。

ISBN:9784893623287
出版社:パーソナルメディア
判型:A5
ページ数:280ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TJK