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ドイツ人が見たフクシマ

脱原発を決めたドイツと原発を捨てられなかった日本

著:熊谷 徹

紙版

内容紹介

ドイツでは、脱原子力と再生可能エネルギーの拡大政策をエネルギー転換(Energiewende・エネルギーヴェンデ)と呼んでいる。なぜ日本から1万キロメートル離れたドイツが、大胆なエネルギー転換に踏み切ることができ、深刻な原子力災害を経験した日本が、ドイツのような本格的なエネルギー転換に踏み切れなかったのか?
日独両国のエネルギーに横たわるパーセプション・ギャップ(物の感じ方、把握の仕方の違い)、そしてリスク意識の違いは、どこから来るのか。
 本書は、福島事故から5年という節目に、これらの問いに答えようとしたものである。

目次

第1章 ドイツ人に強い衝撃を与えた福島事故
第2章 なぜドイツ人は原子力と訣別したのか
第3章 ドイツ・エネルギー転換の全貌と試練
第4章 原子力時代の負の遺産との戦い
第5章 日独リスク意識の違い

著者略歴

著:熊谷 徹
1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとし てドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。著書に「ドイツと日本 ふたつの戦後」(集英社新書)、「ドイツの憂鬱」、「新生ドイツの挑戦」(丸善ライブラリー)、「あっぱれ技術大国ドイツ」、「ドイツ病に学べ」、「住まなきゃわからないドイツ」、「びっくり先進国ドイツ」「顔のない男・東ドイツ最強スパイの栄光と挫折」(新潮社)、「なぜメルケルは『転向』したのか・ドイツ原子力40年戦争の真実」、「ドイツ中興の祖・ゲアハルト・シュレーダー」(日経BP)、「脱原発を決めたドイツの挑戦」(角川SSC新書)など多数。「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリ ズム奨励賞受賞。

ISBN:9784892932700
出版社:保険毎日新聞社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:THK