近世京都の大名屋敷
編:藤川昌樹
編:山本雅和
紙版
内容紹介
近世の京都に多数存在した大名屋敷。文献史学・考古学・歴史地理学・建築史学の諸分野から検討を加えた初めての本格的論集。
目次
はじめに
第一章 織豊期の京都屋敷(谷 徹也)
一 織田期の在京居所
二 大名屋敷の成立
三 大名屋敷の展開
第二章 徳川期京都における大名屋敷の建築的構成(藤川昌樹)
─「宿」「陣小屋」の展開─
一 江戸時代初期の「宿」と「陣小屋」
二 江戸時代中・後期の大名屋敷
三 幕末の大名屋敷
◎コラム 屋敷絵図の見方
第三章 近世京都における諸藩の活動と京都屋敷
─信州飯田藩の呉服所・御用達を事例に─(千葉拓真)
一 飯田藩京都屋敷の所在地と機能
二 京都における呉服所・御用達の機能について
第四章 遺構・遺物にたどる洛中の武家屋敷(山本雅和)
一 主要な調査事例
二 洛中の武家屋敷の様相
三 洛中の武家屋敷の特徴
◎コラム 二条城・京都所司代屋敷・京都守護職屋敷
第五章 中井家系京都図にみる武家屋敷の分布と変遷
─宝永大火以前を中心に─(上杉和央)
一 中井家系京都図の位置づけ
二 地図のなかの武家屋敷
三 武家の属性と屋敷地分布
四 屋敷の継続利用
第六章 幕末政治と武家集団の上洛・居所
─文久二年(一八六二)を中心に─(中村武生)
一 前史
二 大名上洛常態化への政治過程─薩長土を中心に─
◎コラム 大名屋敷
第七章 遺構・遺物からみた幕末期鴨東の大名屋敷(伊藤淳史)
一 尾張藩邸(尾張藩吉田邸)
二 土佐藩邸(土佐藩白川邸・陸援隊白川陣営)
三 阿波藩邸(阿州屋敷)
四 加賀藩邸(加州屋敷)
五 その他の聖護院・岡崎地区の幕末藩邸
六 練兵場(御繰練場)
参考文献
あとがき