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日本教育占領

著:熊野 留理子

紙版

内容紹介

 戦後、マッカーサー元帥率いる連合国軍が日本を占領し、「民主化」を押し進める中、米ソ冷戦が激化し「レッド・パージ(赤狩り)」の嵐が吹き荒れる。GHQのイールズ博士は共産主義を信奉する教授を追放するのは国家安全のため当然だと全国の大学で講演する。1950年5月、東北大・北海道大の学生たちが講演を中止させる「イールズ事件」を起こした。
 イールズが果たした役割をどう評価するべきなのか。米国務省史料や分析されていなかったイールズ自身の「イールズ文書」を解読しつつ、複雑なGHQ内部での葛藤などを考察し、「学問の自由」の最大の危機と見なされたレッド・パージに斬新な結論を下す。

目次

まえがき
第1章 初期改革 「日本イデオロギー」の破壊と配給された自由
第2章 GHQ vs 日本共産党
第3章 大学改革
第4章 共産主義、大学へ浸透
第5章 イールズと大学自治
第6章 共産党反撃
第7章 教育レッド・パージの失敗
おわりに
あとがき
注・参考文献・索引

著者略歴

著:熊野 留理子
熊野 留理子
青森県出身。麗澤高校・麗澤大学卒業後、Seton Hall University (U.S.A.) から修士号 (MA)、ハワイ大学(The University of Hawai`i at Manoa)から修士号(MEd)、博士号(PhD)を取得。ハワイ大学で、East-West CenterのDegree Fellow(全額奨学生)。麗澤大学経済学部准教授。専門は米占領史・比較教育学・日米近代史。

ISBN:9784892056291
出版社:麗澤大学出版会
判型:A5
ページ数:162,34ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM