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蝦夷の名の多くはアイヌ語系か

「日本書紀」「續日本書紀」七、八世紀の蝦夷名

著:明石 博志

紙版

内容紹介

“古代の東北地方の蝦夷(えみし)はアイヌ語系言語使用か”“蝦夷=辺民説・非アイヌ説・アイヌ説などがある中で、蝦夷はアイヌ系か”の論を展開。
28人の蝦夷の名の語頭または語尾等を、同じ語をもつアイヌの名をアイヌの名延べ約4,700人の中から探して、その語頭または語尾等の趣旨を調べ、それを主に用いて蝦夷の名の趣旨を探り調べたものである。

目次

序章 はじめに
(一) 本研究の礎、動機、仮説
(二) 本研究の目的、仮説検証の方法等

第一章 『日本書紀』七世紀記録の蝦夷(えみし)人名
     ―アイヌの名から蝦夷の名の趣旨を探る―
(一) 齊明天皇四年(六五八)紀
(二) 齊明天皇五年(六五九)紀
(三) 天武天皇十一年(六八二)紀
(四) 持統天皇三年(六八九)紀
(五) 持統天皇十年(六九六)紀

第二章 『續日本紀』八世紀記録の蝦夷(えみし)人名
     ―アイヌの名から蝦夷の名の趣旨を探る―
(一) 元正天皇靈亀元年(七一五)紀
(二) 聖武天皇天平九年(七三七)紀
(三) 稱徳天皇宝亀元年(七七〇)紀
(四) 光仁天皇宝亀九年(七七八)と桓武天皇天応元年(七八一)紀
(五) 光仁天皇宝亀十一年(七八〇)紀
(六) 桓武天皇天応元年(七八一)紀
(七) 桓武天皇延暦八年(七八九)紀
参考資料

第三章 結び
補稿 ―本研究の礎に関しての補足―
(一) 吉田巖氏の略歴と主張
(二) 西日本などにもアイヌ語を思わせる地名―新たな発言―
(三) 蝦夷(えみし)ほかについて―人類学者らの見解―
(四) 七、八世紀の東北地方北半域と北海道南西部について

あとがき
参考文献

著者略歴

著:明石 博志
1932年北海道生まれ。1940~46年、中国東北(旧満州)ハルビン市等に在住、帯広市に引き揚げ。北海道学芸大学(札幌校)卒業、教職に就く。帯広第五中学校校長、帯広百年記念館職員、帯広市史編纂委員会委員長、帯広市文化財審議委員会会長、帯広市史専門委員会座長を歴任。北海道考古学会員、日本考古学協会員。
著書に『日本人の祖先を探る』(文芸社)、共著に『帯広市史(平成15年編)』。帯広市「暁遺跡」等の発掘調査書を手がける。

ISBN:9784891153083
出版社:中西出版
判型:A5
ページ数:139ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY