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サムライ精神を復活せよ!増補版

著:荒谷 卓

紙版

内容紹介

日本の伝統文化を守る現代の侍(サムライ)でありたい
自衛隊特殊作戦群初代群長、明治神宮武道場館長を務めた著者が同志とともに熊野市飛鳥で新たな共同体創りを始める。武士がいなくなってから一五〇年を経た今も日本武道が存続し、世界の人々が価値あるものと認めるのはなぜか? 自己犠牲もいとわず社会に貢献する「武士道」こそ、行き過ぎたグローバル資本主義に疲弊した人々が必要としている崇高な精神である。
「世のため人のため」に力を尽くし、共助社会を守る武人がいれば、「和する社会」を復活できる!「熊野飛鳥むすびの里」創設から4年。その着実な歩みを多数の写真を交えて紹介する。

目次

はじめに 1

第一章 学び─自分の成長を実感する 10

 身体を使って学ぶ 10
 すべてが一体となって成長する 17
 心が通じれば戦意は鎮まる 27
 内省と感性を磨く 30
 武道における学び 40
 鹿島心流の「五か条の法定」49
 少数の者だけが利益を得る社会 56
 個人主義はなぜ生まれたのか 66
 自然に順応した生物が進化する 69
 集団的な学びの実践 74

第二章 中心と循環─産霊の思想 79

 宇宙の生成と日本の神話 79
 産霊(むすひ)の思想 86
 神々と一体になる 91
 和する心を取り戻す 97
 神道の死生観 102
 身体の中心「丹田」と精神の中心「肚」107
 公共のために使う武力 113
 時を超えて生きる 118

第三章 強さと道義、そして礼 124

 武人の強さとは何か 124
 和する強さ、助け合う強さ 128
 武の神が示した精神 136
 神々の共存する社会 141
 礼を重んずる日本武道 146
 歴史にみる日本の礼 150
 変質する日本人 158
 いま日本人ができること 163

第四章 伝統精神を継承する 171

 自由とは何か 171
 日本人が築いた自由 182
 和する「自由」を再び 195
 伝統精神の継承と新たな創造 201
 伝統を見失った現代人 206
 人類の伝統を統合することこそ真の平和 209

第五章 和する社会を取り戻す 215

 自由競争原理に蝕まれた社会 215
 共生文化と共助社会 221
 日本建国の理念と継承 236
 稲作と共生共助文化 246
 調和と均衡 249
 武道における利他的精神 256
 和する社会の再構築 265
 和の共助体を作ろう 270

おわりに 274
参考文献 285

増補 むすびの里で実践する共助共栄社会 287

 グローバリストの自滅が始まった 287
 集落の長老から教わりながら念願の米百姓へ 291
 新しい武道場と犬と鶏 298
「農」「学」「武」を柱として活動 302
 日本文化慣習を基盤にした自治社会の実現 306

著者略歴

著:荒谷 卓
荒谷 卓(あらや・たかし)
昭和34年(1959)秋田県大館市生まれ。県立鳳鳴高校、東京理科大学を卒業後、昭和57年陸上自衛隊に入隊。福岡19普通科連隊、調査学校、第一空挺団、弘前39普連勤務後、ドイツ連邦軍指揮大学留学(平成7〜9年)。陸幕防衛部、防衛局防衛政策課戦略研究室勤務を経て、米国特殊作戦学校留学(平成14〜15年)。帰国後、編成準備隊長を経て特殊作戦群初代群長となる。平成20年退官(1等陸佐)。平成21年9月~30年10月まで明治神宮武道場「至誠館」館長。平成30年11月、三重県熊野市飛鳥町に国際共生創成協会「熊野飛鳥むすびの里」を設立し、代表として運営するとともに令和4年4月に創設した「日本自治集団」代表としても活動している。著書に『戦う者たちへ[増補版]』『特殊部隊V

ISBN:9784890634293
出版社:並木書房
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX