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ビアトリクス・ポターが愛した庭とその人生

ピーターラビットの絵本の風景

著:マルタ・マクドウェル
訳:宮木 陽子

紙版

内容紹介

ピーターラビットの作者として知られるビアトリクス・ポター。彼女のおはなしの中で動物とともに登場する植物たちは、生き生きととてもリアルに描かれている。ポターは執筆活動のかたわら、かなり熱心に庭づくりや畑仕事にもかかわっており、挿絵の中の花や木々は、自身の庭や菜園で実際に育てていたものたちばかり。
本書では、まず第Ⅰ部でポターの人生における園芸のかかわりを概観し、第Ⅱ部では、ポターの庭の様子を四季をとおして眺め、どの作品のどんな場面で庭の植物が登場しているかを検証。最後の第Ⅲ部では、ロンドンおよび湖水地方における、ポターゆかりの場所や施設なども紹介する。
ポターが書き残した日記や手紙をてがかりにしながら、愛らしい挿絵や、四季折々の庭の植物たちの写真とともに、いざ、ポターの庭へ。

目次

【目次】
第Ⅰ部 園芸家としての人生 
   1 発芽期  
   2 分枝期  
 3 開花期  
   4 定着期  
   5 成熟期  
   6 結実期 

第Ⅱ部 ビアトリクスの庭の一年
 冬 
   春 
   夏 
   秋 

第Ⅲ部  ビアトリクス庭を訪ねて

付録
 ●ビアトリクスの庭と作品の植物一覧(表2点)
 ●原注および参考文献

著者略歴

著:マルタ・マクドウェル
■著者■
マルタ・マクドウェル(Marta McDowell)
米ニュージャージー州在住の造園家、文筆家。ビアトリクス・ポター協会会員。
園芸にまつわる文筆活動、講義などをおこなうほか、ニューヨーク植物園で景観史(landscape history)や園芸学を教える。近年では、特に「ペンと園芸ごて」(作家とその庭のかかわり)に関心を寄せ、これをテーマにした著書を出版している。著書にEmily Dickinson's gardens―A celebration of a poet and gardener(McGraw-Hill)、All the presidents' gardens: Madison's cabbages to Kennedy's roses―How the White House grounds have grown with America(Timber Press)など。
ビアトリクス・ポターとその庭を取りあげた本書は、2014年に園芸作家協会(Garden Writers Association)からあたえられる金賞を受賞している。
訳:宮木 陽子
■訳者■
宮木陽子(みやぎ ようこ)
お茶の水女子大学大学院英文科修士課程修了。訳書に『ルイーザ・メイ・オールコットの日記』『本と図書館の歴史――ラクダの移動図書館から電子書籍まで』(ともに西村書店)、『ケリー・ギャングの真実と歴史』(早川書房)、『オスカーとルシンダ』(DHC)、『こんにちはアグネス先生』(あかね書房)、『スピリット島の少女』(福音館書店)、『ペーパーバッグクリスマス――最高の贈りもの』(いのちのことば社フォレストブックス)、『クロティの秘密の日記』(くもん出版)など、ほか多数。 

ISBN:9784890137541
出版社:西村書店
判型:B5変
ページ数:324ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2016年11月
発売日:2016年11月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB