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再生へのエール

アルコール依存症者の自立支援センター『いばしょ』の物語

著:風見 豊

紙版

内容紹介

同じ目線で語られる人生―。
飲酒をする人であれば、誰でもなる可能性があるアルコール依存症。治癒が難しく、社会復帰にも多くの困難が待ち構えるこの病気は、いかにして生じるのか。
本書は、アルコール依存症患者の自立を支援する施設である「いばしょ」に集う人々の中に秘められた記憶を、文字という形で整理し、病気の根源となるものを見つけようと試みた作品である。
アルコール依存症と、その患者の現実を知るための貴重な一書。

目次

[目次]
『いばしょ』とは
『いばしょ』ができるまでの記
「知りたがりやん」の旅の始まり
 1.所長の幸子さん
 2.幸子さん入院!
 3.副担のまさ子さん
 4.サブ担のゆう子さん
 5.冬でも短パンツの京一
 6.真っすぐ過ぎる富郎
 7.素直になってきた健
 8.起きてイルのに眠ってイル忠彦
 9.まだまだ甘えていたかった匡
10.見かけによらず真面目な孝二
11.棘とげしさが無くなってきた睦子
12.もう少しで心が開きそうな正則
13.ほんの少し自分が見えてきた真代
14.ドっぷり鬱から抜け出した昭男
15.まだまだ母親になり切れないけい子
16.嵐が過ぎて静かな老後を迎えている靖枝さん
あとがき
登場人物の感想
「知りたがりやん」の旅の終わりに
本書に寄せて
著者略歴

著者略歴

著:風見 豊
風見 豊(かざみ ゆたか)

1950年、北海道北見市生まれ。
39歳の時にアルコール依存症と診断され、専門病院に入院し治療プログラムを受ける。
退院後、三鷹市断酒会を経て、東京断酒新生会に入会。
2006年にNPO法人京王断酒会が運営する、アルコール依存症者本人と家族のための自立支援センター『いばしょ』を設立。
理事長としてアルコール依存症者の回復と社会復帰を支援している。
著書に「アルコール依存症の正体~私という酒乱はこうして生まれた」がある。

ISBN:9784888772921
出版社:22世紀アート
判型:B5
ページ数:221ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2024年05月
発売日:2024年05月21日