11~12世紀のフランドル伯の尚書部
著:青山 由美子
紙版
内容紹介
1071年から1168年(11~12世紀)中世前期のフランドルにおける尚書部の厳密な研究がベルギー本国でも見落とされてきた。新視点による展開
目次
序 論
第一章 問題意識とテーマの設定
第一節 中世中期フランドル伯領の行財政史研究
中世フランドル研究の意義/中世フランドルにとっての
11~12世紀/伯領の行財政史研究の意義
第二節 フランドル伯尚書部に関する研究史と問題点
第一期 研究の始まり
第二期 証書集の刊行
第三期 概説がまとめられる
第四期 現在まで続くヘント大学を中心とする研究/
問題点と課題/主要史料について
第二章 フランドル伯領における政治状況の変遷 (1071年~1168年)
第一部 尚書部役人の人的構成―制度として発達していくのか―
第一章 上層の実態
第二章 中間層の実態
第三章 下層の実態
第二部 尚書部の果たす役割―四つの時期を通して―
第一章 証書発給
第二章 収入の管理
第三章 伯の統治のサポート
結 論/註/参考文献/「証書中の尚書部役人」(全点リスト)/索引