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増補修訂版 権力を取らずに世界を変える

いま、革命の意味するもの

著:ジョン・ホロウェイ
訳:大窪 一志
訳:四茂野 修

紙版

内容紹介

環境破壊・格差・貧困・分断・不平等・憎悪……
いま、世界の各地で「もうたくさんだ!」の「叫び」が満ち溢れている。
では世界を変えるために、どうするか?
選挙を通じて、あるいは武器を取ってでも、国家権力を握ることが必要不可欠だと考えてきた〈革命派〉に衝撃を与え、世界中で論争を巻き起こした話題の書、復刊!

目次

 1 叫 び
 2 国家を超える?
 3 権力を超える?
 4 物神崇拝―痛ましいディレンマ
 5 物神崇拝と物神化
 6 反物神崇拝と批判
 7 科学的マルクス主義の伝統
 8 批判的・革命的主体
 9 反権力の物質的リアリティ
 10 反権力の物質的リアリティと資本の危機
 11 革 命?
 エピローグ 立ち向かいながら乗り越えていく運動

著者略歴

著:ジョン・ホロウェイ
社会学・哲学・政治学者。1947年、アイルランドのダブリンに生まれる。エディンバラ大学に学び、政治学で博士号を取る。同大学教授などを経て、現在はメキシコのプエブラ自治大学社会人文科学研究所教授。メキシコのサパティスタ運動、アルゼンチンのピケテーロス運動などの民衆運動に実践的・理論的に関与し、世界社会フォーラムで活躍。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートと並び称される反権力(アンチパワー)思想家。主な著書に『革命 資本主義に亀裂を入れる』(高祖岩三郎・篠原雅武訳、河出書房新社)など。
訳:大窪 一志
1946年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。編集者を経て著述業。 『アナキズムの再生』(にんげん出版)、『「新しい中世」の始まりと日本―融解する近代と日本の再発見』(花伝社)、『素描・1960年代』〔共著〕『アナ・ボル論争』〔編著〕ランダウアー『レボルツィオーン―再生の歴史哲学』〔訳〕『懐疑と神秘思想』〔訳〕『相互扶助の精神と実践』(以上、同時代社)などの著書・訳書がある。
訳:四茂野 修
1949年東京都生まれ。東京大学文学部哲学科中退。動労本部に就職して労働運動に従事、JR東労組、JR総連役員を歴任。2019年まで国際労働総研理事。著書に『評伝 松崎明』(同時代社)など。

ISBN:9784886839077
出版社:同時代社
判型:4-6
ページ数:568ページ
価格:3000円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB