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近世村落の形成

伊豆・東駿河にみる土地政策

著:高橋 廣明

紙版

内容紹介

家康による慶長三年の初期検地など、伊豆地域に残る豊富な近世史料を詳細に分析し、土地利用の実態を探りつつ地域的特性を描き出す。

目次

序 章 近世・近代地域史研究の視点

第一章 伊豆における近世初期徳川検地
  第一節 家康の関東転封と伊豆 
  第二節 天正十八年検地 
  第三節 文禄三年・慶長三年検地 
  第四節 検地目録の「夫免外引」と夫免の村内賦課 
  第五節 内藤信成領内検地 
  まとめ 

第二章 農地証文よりみた近世初期の土地移動―北伊豆・東駿における実証―
  第一節 土地移動の形態 
  第二節 土地証文の年代的特徴 
  第三節 上刈売から「ゆりあげ米」記載へ 
  第四節 駿東郡本宿村の場合 
  まとめ 

第三章 近世村落形成期における名主と山林・用水―駿河国本宿村の場合―
  第一節 本宿村の山林事情 
  第二節 本宿村の用水事情と二つの用水懸リ 
  第三節 延宝期の用水懸リと田地保有 
  第四節 元禄期の用水懸リと田地保有 
  まとめ 

第四章 近世村落形成における名主と耕地―駿東郡本宿村を中心として―
  第一節 本宿村を中心とした耕地状況 
  第二節 本宿村における集落の存在形態 
  第三節 名主高田家の土地集積の様相 
  第四節 耕地及び耕地保有状況の様相 
  第五節 耕地分与と土地集積の特質 
  まとめ 

第五章 伊豆の温泉―湯樽江戸積出しと上り御新米―
  第一節 湯樽江戸積出し 
  第二節 上り御新米 
  第三節 諸国温泉(効能)番付について 

附章1 鎖国体制下伊豆半島南部における「異国」との接触
  第一節 漂流日本人の帰国後 
  第二節 異国船の漂着とその応対 
  第三節 南方諸島への探査・漂着 
  第四節 異国船の南伊豆接近 

附章2 伊豆半島・下田湾は大江戸湾の出入り口
  第一節 八丈渡船と下田港 
  第二節 松平定信の海防巡検 
  第三節 ペリーの見た伊豆半島 
  第四節 神津元島灯台の建設 

終 章 伊豆、特に南伊豆の特色

別 編 伊豆国稻生沢郷(下田市稲梓地区)初期検地帳

ISBN:9784886218384
出版社:同成社
判型:A5
ページ数:362ページ
定価:8400円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-D