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古代史選書 29

日本古代の駅路と伝路

著:木本 雅康

紙版

内容紹介

歴史地理学の立場から、文献史学と考古学の成果をもとに、日本古代の駅路・伝路を具体的に復原。交通路網の実態等を精緻に考察する。

目次

 はしがき

第一章 古代の地方道路
 一 官道の測量と敷設
 二 官道の構造
 三 古代の地域計画と道路
 
第二章 古代常陸国の駅路と内陸水運
 一 平津駅について
 二 運漕ルートについて
 三 倉庫について

第三章 その後の東山道武蔵路
 一 八幡前・若宮遺跡
 二 鎌倉街道との関係

第四章 因幡国気多郡の古代官道
 一 敷見駅
 二 柏尾駅
 三 敷見駅―柏尾駅
 四 伯耆国笏賀駅
 五 柏尾駅―笏賀駅
 六 伝路について

第五章 島根県出雲市で発掘された推定山陰道駅路の意義
 一 山陰道駅路(正西道)のルートの確定
 二 近世の絵図に描かれた筑紫街(海)道
 三 秦直道との比較

第六章 播磨国明石・賀古・印南三郡の古代伝路
 一 駅家と駅路
 二 明石・賀古・印南郡家
 三 伝路の復原

第七章 西海道の古代官道
 一 西海道駅路の交通体系と名称
 二 各駅路の特徴
 三 大宰府路の瓦葺駅館
 四 駅路の敷設時期
 五 条里地割と駅路
 六 駅路の変遷
 七 伝路について
 八 西海道の保存と活用

第八章 筑前国穂波・嘉麻両郡の古代官道
 一 豊前路の利用者
 二 伏見駅と綱別駅
 三 豊前路の想定
 四 嘉麻郡を南北に通る駅路
 五 伝路について
 六 穂波・嘉麻郡の烽

第九章 肥前国基肄・養父両郡の古代官道
 一 大宰府から基肄駅まで
 二 基肄駅の位置について
 三 肥前国基肄駅から筑後国御井駅まで
 四 筑後国御井駅について
 五 基肄駅から切山駅まで
 六 筑前国御笠郡家から筑後国御井郡家への伝路
 七 肥前国府への伝馬路
 八 筑紫横道
 九 前伏遺跡と北大手木遺跡の道路
 一〇 飯田遺跡

第一〇章 肥前国彼杵郡の古代駅路
 一 『延喜式』当時の駅路
 二 『風土記』当時の駅路
 三 烽について

初出一覧
あとがきにかえて――本書の意義と今後の展望
木本雅康さんとその学問(中村太一)

ISBN:9784886217943
出版社:同成社
判型:A5
ページ数:278ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TRC