国宝高松塚古墳壁画恒久保存対策事業報告書 1
特別史跡 高松塚古墳発掘調査報告
高松塚古墳石室解体事業にともなう発掘調査
他編:文化庁
他編:奈良文化財研究所
他編:奈良県立橿原考古学研究所
紙版
内容紹介
国宝高松塚古墳石室解体に伴う報告書全3巻第一冊目の発掘調査報告書。付図19葉。詳細な石室構造や壁画の劣化原因等重要記録を収録。
目次
第1章 序言
発掘調査に至る経緯/位置と環境
第2章 調査の方法と経過
調査計画/発掘調査概要/調査日誌
第3章 墳丘の調査
層序/墳丘と周溝/版築/暗渠/中世の遺構/出土遺物
第4章 埋葬施設の調査
石室/目地漆喰/石材加工/床面の調査/墓道の調査/出土遺物
第5章 壁画保存環境の調査
地震による古墳の損傷状況/石室周囲の汚損状況/旧調査区と取合部
第6章 関連調査
三次元レーザースキャニングによる石室および遺構面の記録作業/版築の組成や成因に関する地質学的検討/版築強度試験/地震考古学の所見/ムシロ痕跡の植物珪酸体分析/墳丘下整地土層内炭化物の放射性炭素年代測定と古環境調査/南壁石下検出赤色顔料の自然科学分析/石室石材に残存する「朱線」の自然科学分析/床面出土ガラス小玉の非破壊分析調査
第7章 考察
古墳の構築過程/墳丘の復元/石室の構造と構築過程/石室石材の加工技術/棺と棺台の復元/土器からみた古墳の築造
第8章 結語