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「物質性」の人類学

世界は物質の流れの中にある

編:古谷 嘉章
編:関 雄二
編:佐々木 重洋

紙版

内容紹介

インターネットをはじめとするテクノロジーの革新により、仮想現実が蔓延し、世界と人間のあり方が急速に変化しているいま、物性・感覚性・存在論を包括する「物質性」という問題に、考古学・文化人類学・美術史学の論客が正面から挑み、世界とその中で生きる人間のあり方の根幹を明るみに出す、人類学の新しい挑戦。

目次

プロローグ 物質性を人類学する   古谷嘉章

第Ⅰ部 世界は人間にとってどのような条件か【物性の問題系】
 第一章 アンデスの神殿に刻まれた人間とモノの関係  関 雄二 
 第二章 モノの考古学的研究――世界の未規定性・不確定性の縮減媒体としてのモノ研究の観点から  溝口孝司 
 第三章 縄文土器と世界観  松本直子 

第Ⅱ部 人間は世界をどのように体験し、どのように働きかけるのか【感覚性の問題系】
 第四章 動く像――キリスト教中世における像の生動化をめぐって  秋山 聰 
 第五章 モノとして見た人間と世界――バリ島の事例から  鏡味治也 
 第六章 仮面を介して感知する世界、仮面を介さず感知する世界  佐々木重洋

第Ⅲ部 人間はどのような世界に住んでいるのか【存在論の問題系】
 第七章 建てることと住むこと――住居の物質性の研究のために    出口 顯
 第八章 世界の多貌性とシャーマンの変身――Multiple Views of the Worlds and Shamanic Transformations 古谷嘉章

エピローグ 物質性の人類学の可能性  関 雄二

ISBN:9784886217554
出版社:同成社
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC