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脱戦争論

小林よしのりとの裁判を経て

編著:上杉 聰

紙版

内容紹介

前著『脱ゴーマニズム宣言—小林よしのりの「慰安婦」問題』で裁判となり、小林よしのりに勝訴した著者による待望の
『戦争論』批判。反証に必要な小林のマンガはもちろんのこと引用し、特に小林の国家観などを検討する。また、東京地
裁における裁判勝利の経過報告やその論理と意義のほか、小林マンガの図像的な分析も収録。
小林「戦争論」のトリックを論破する。

目次

1 脱『戦争論』のすすめ
 「個」は「国家」を超える 上杉聰
 『戦争論』のカラクリ 吉田裕(一橋大学教授)
 南京大虐殺否定のトリック 平林昌巳(トラック運転手)
 「意味ある死」という大きな錯覚 宮崎哲弥(評論家)

2 漫画引用をめぐる裁判から
漫画引用は漫画を育てる 上杉聰
 小林マンガの図像分析と受容の理由 若桑みどり(千葉大学・美術史家)
 情ないよ、小林よしのり 松沢呉一(ライター)
 法律家からみた『脱ゴーマニズム宣言』裁判の意義 北村行夫(弁護士)
 「宙返り」だよ、小林よしのり 添田善雄(少年画報社)
 判決の解説 高橋謙治(訴訟代理人弁護士)
 東京地裁判決要旨

著者略歴

編著:上杉 聰
1947年岡山県生まれ。70年上智大学文学部哲学科卒。81年より関西大学文学部講師。86年より95年まで「アジア・太平洋地域の
戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む会」事務局長をつとめる。93年「日本の戦争責任資料センター」設立に関わり、事務局長とし
て現在に至る。著書=『脱戦争論』(東方出版)、『天皇制と部落差別』(三一書房)、『よみがえる部落史』(社会思想社)、
『明治維新と賎民廃止令』(解放出版社)他。

ISBN:9784885916601
出版社:東方出版(大阪)
判型:A5
ページ数:156ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2000年05月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS