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ハングル

ハングルの創製と独特な字母の図解、その歴史的発展

著:申 景浩

紙版

内容紹介

 文字であるハングルについて、ハングルが作られた歴史的経緯、文字体系の発明者である朝鮮の王、世宗大王について紹介。そして、韓国におけるIT発展の一助となり、またファッションや舞踊といったジャンルまで含めた韓国の文化芸術の発展をも促してきたこの文字体系のさまざまな様相を豊富な写真やイラストで解説。

(訳者あとがきより)
 本書は、ハングルの創製から普及、定着、そして未来への可能性について紹介しています。韓国語やハングルを学習するための教材は、数多く出版されている反面、文字であるハングルについて紹介する本はほとんどありません。従って、ハングルそのものをもっと知っていただき、さらには韓国語を学ぶきっかけになってもらいたいと強く思い、使命感を抱くようになりました。その時に出遭ったのが本書であり、日本の皆様にご紹介したく、翻訳作業を続けてきました。
 本書を読んで、ハングルを理解することで、日本の皆様は韓国をより理解できるでしょう。翻訳者として、日本の皆様が韓国を知る上で、本書が基本書として読まれ、日本の韓国理解に貢献することを祈ってやみません。

目次

序文
第1章 韓国独特の文字体系
 合理的な構造 /ハングルの顕著な特徴
第2章 ハングルの体系の構造
 子音 /母音 /組み合わせ(複合字母) /万能の文宇体系
第3章 ハングルの発明
 ハングル以前の状況 /ハングルの発明 /実際に字母を作ったのは誰か /ハングル発明の理由は何か
第4章 世宗大王
 国防 /科学技術 /文化 /社会正義 /言語学者・世宗 /遣産
第5章 ハングルの替及
 識字率と女性文化の向上 /中国式発音のハングルによる標準化の推移 /近代におけるハングル /ハングルの多様な呼び名
第6章 デジタル時代のハングル
 情報社会へ向けての理想 /ハングルと「デジタル・ノマド」
第7章 グローバル化するハングル
 多言語字母としての潜在カ /グローバル化する韓国の文字体系
第8章 文化活動を促すハングル
 フアッション、舞踊およびデザインにおけるハングル /カリグラフィとタイポグラフィ /文化探求への刺激
コラム:
世界の文字 /ハングル文字はどのようにして作られたのか /素性文字とは何か /ハングルについての学者たちの評言 /ハングルの意匠 /賢人の殿堂、世宗大王の輝けるシンクタンク /世宗大王の年代記 /ハングル博物館:世宗大王物語 /世宗大王vs崔万理 /朝鮮の言語社会と周時経 /世界携帯早打ち競技大会で韓国が優勝 /チアチア族 /世宗大王識字賞 /ミルムル・モダンダンス・カンパニー /活版印刷デザイナー、安尚秀 /ハングルのさまざまな書体

著者略歴

著:申 景浩
訳者略歴
申景浩(シン・ギョンホ)
1963年韓国生まれ。日本大学法学部を経て同大学大学院博士課程修了。現在、学校法人金井学園理事長、専門学校デジタル&ランゲージ秀林・秀林日本語学校校長、国士舘大学教授、韓国日本近代史学会会長、(韓国)秀林文化財団理事。専門は、日韓近代政治史。2015年、第569周年ハングルの日(10月9日)記念ハングル発展功労者国務総理賞受賞。著書に『現代日本事情と文化』(2005年)、同韓国版(2014年)、訳書に「金照秀評伝 学んでこそ人生」(2019年)などがある

ISBN:9784885464379
出版社:展望社
判型:4-6
ページ数:106ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月22日