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剣道は面一本!

新装版

編:大矢 稔

紙版

内容紹介

「剣道は面一本!その答えは自分で出すものである」元国際武道武道大学武道学科主任教授小森園範士九段が口述された剣道の妙諦を忠実に記録

目次

第一編 剣道の理論的考察
第一章 剣道の大意
 一、剣道の捉え方
  (一)剣道の教育的側面
   (二)求める道の方向と内容
    (三)試合の位置付け
   (四)道を伝える
 二、剣道の学び方
   (一)正師に就く
   (二)道を求める態度
 三、修錬のねらいと在り方
   (一)理法を修錬する
   (二)修錬の段階と道程
   (三)基本の位置付け
 四、稽古の在り方
   (一)稽古の語義
   (二)稽古内容の方向
   (三)「稽古をお願いする」意義
   (四)泣きの入った稽古
   (五)稽古における意識の持ち方
   (六)稽古後の反省
 五、「気」について
   (一)「気」の語義
   (二)『孟子』
   (三)心・気・技
   (四)「気」と「機」
   (五)稽古における「気」の在り方
 六、技 
   (一)技の考え方
   (二)技の考察
   (三)技の遣い方
    ①「色」②「衒い」③「外連味」
   (四)技の習得
 七、礼
   (一)礼の意味
   (二)中国の古典に見る「礼」の考え方
    ①『論語』②『礼記』③『春秋左氏伝』
第二章 術理
 一、技法の展開
 二、姿勢
   (一)剣道における姿勢の重要性
   (二)不動の姿勢
 三、構え
   (一)先人の教えにみる構えの考え方
    ①『五輪書』 ②『撃剣指南』 ③『剣法撃刺論』 ④『心伎一刀流交撃心得、剣法構込の法』
   (二)構えの考え方
   (三)構えを考える基礎
   (四)技法の展開と構え
   (五)「陰陽五行説」と構え
 四、構えに関する諸問題
   (一)蹲踞と気力
   (二)心気力一致
    ①心気力一致の意味内容 ②心気力一致と左手握りの納まり ③心気力一致と技の発動
   (三)目付け
    ①観見の目付け ②心と目の関係 ③目の付けどころ
   (四)掛声
    ①掛声と心身の勢力 ②有声・無声 ③実際の掛声と息づかい
   (五)剣先の付けどころ
   (六)四戒(驚懼疑惑)
 五、攻めに関する諸問題
   (一)隙(有形・無形)を求める
   (二)攻めの実際
    ①気で先をとる ②中心をとる ③有利な間合を展開する
   (三)三殺法の考察
   (四)先・後の問題
    ①先・後の解釈のしかた ②先々の先 ③先 ④後の先 ⑤三つの先の考察
   (五)懸待一致
 六、間合
   (一)三つの間合
    ①一足一刀の間合 ②近い間合 ③遠い間合
   (二)「真行草」の間合
    ①「真行草」の意味内容 ②「真行草」の間合
   (三)「不敗の位」と「水灎刀の位」について
 七、打突の機会
 八、技
   (一)技の捉え方
   (二)打突の機会と技の選択
   (三)技の発動
   (四)技の分類
    ①しかけていく技 ②応じていく技
 九、太刀筋
 十、有効打突
 十一、残心
第三章 基本動作
 一、基本動作の捉え方
 二、中段の構え
   (一)足の構え
    ①左右の足と重心 ②左足 ③右足
   (二)下肢の備え
   (三)体幹の備え
    ①臀部・腰 ②腋・背・胸・肩
   (四)頭部の備え
    ①頸と顎 ②口唇と舌
   (五)上肢の備え
    ①竹刀の握り方 ②両手の力の配分 ③手首・肘・懐
 三、構え方と納め方
   (一)構え方
   (二)納め方
   (三)稽古や試合を中断する場合の納め方と構え方
 四、足さばき
   (一)足さばき
    ①歩み足《留意点》 ②送り足《留意点》 ③継ぎ足《留意点》 ④開き足《留意点》
   (二)踏み込み足の考察《留意点》
 五、素振り
   (一)上下振り《留意点》
   (二)斜め振り《留意点》
   (三)空間打突《留意点》《註》
 六、打突の基本
   (一)打突動作の理論と考察
    ①構え ②構え→打ち起こし《考察》 ③打ち起こし→途中《考察》 ④途中→打つ《考察》 ⑤打つ→極める《考察》
    ⑥極める→調える《考察》 ⑦上肢の働きと「手の内」の考察
   (二)面《留意点》
   (三)小手《留意点》
   (四)胴《留意点》
   (五)突《留意点》
 七、体当たり
   (一)体当たりの仕方《留意点》
   (二)体当たりの受け方《留意点》
 八、鍔ぜり合い
   (一)鍔ぜり合いの仕方《留意点》
 九、切り返し
   (一)切り返しの意義・効果
   (二)切り返しの仕方《留意点》
   (三)切り返しの受け方《留意点》
    ①引き込む受け方 ②打ち落とす受け方
第四章 技の基本
 しかけていく技
 一、攻めによる相手の構えの変化を捕えて打突する技
   (一)変化の求め方と技の遣い方
    ①変化の求め方 ②「攻める→変化を捕える→打突する」遣い方
   (二)技《留意点》
 二、二・三段の技(連続技)
   (一)連続の打突と技の遣い方
   (二)技《留意点》
 三、払い技
   (一)払い方と技の遣い方
    ①払い方 ②払う竹刀と払われる竹刀の関係 ③「払う→打つ」遣い方
   (二)技《留意点》
 四、出ばな技(出頭技)
   (一)打つ機会(出ばな)の捕え方と自分の構え
    ①打つ機会(出ばな)の捕え方 ②自分の備え  
   (二)技《留意点》
 五、退き技
   (一)崩し方
    ①体当たりによる崩し ②左右の崩し ③前後の崩し
   (二)退き技の遣い方に関する考察
   (三)技《留意点》
 六、その他のしかけていく技
   (一)かつぎ技
   (二)捲き技
   (三)張り技
   (四)片手技
   (五)「その他のしかけていく技」に関する考察

 応じていく技
 一、応じていく技の体さばきと竹刀さばき
   (一)応じていく技の体さばき
   (二)応じていく技の竹刀さばき
 二、抜き技
   (一)抜き方と技の遣い方
    ①抜き方 ②「抜く→打つ」遣い方
   (二)技《留意点》
 三、すり上げ技
   (一)すり上げ方と技の遣い方
    ①すり上げ方 ②「すり上げる→打つ」遣い方
   (二)技《留意点》
 四、返し技
   (一)応じ返しの仕方と技の遣い方
    ①返し技の「技の妙」 ②応じ返しの仕方 ③「応じる→返す→打つ」遣い方
   (二)技《留意点》
 五、打ち落とし技
   (一)打ち落とし方と技の遣い方
    ①打ち落とし方 ②「打ち落とす→打つ」遣い方
   (二)技《留意点》

第二編 日本剣道形
第一章 日本剣道形の考察
 一、日本剣道形の意義
 二、修錬の心得
   (一)打太刀と仕太刀との関係
   (二)理合と技法の原則
 三、構え
   (一)五つの構え
    ①上段の構え《諸手左上段》 《諸手左右段》②中段の構え ③下段の構え ④八相の構え ⑤脇構え
 四、呼吸の遣い方
 五、日本剣道形における「真行草」
第二章 解説
 一、立会《解説》
 二、太刀の形
   一本目《理合》《解説》《要点》
   二本目《理合》《解説》《要点》
   三本目《理合》《解説》《要点》
   四本目《理合》《解説》《要点》
   五本目《理合》《解説》《要点》
   六本目《理合》《解説》《要点》
   七本目《理合》《解説》《要点》
 三、小太刀の形
   一本目《理合》《解説》《要点》
   二本目《理合》《解説》《要点》
   三本目《理合》《解説》《要点》
 
 小森園正雄先生 略年譜
 あとがき

著者略歴

編:大矢 稔
◎昭和28年(1953)新潟県生まれ。剣道教士七段。
◎東京教育大学卒業、筑波大学大学院修了。筑波大学付属駒場中・高校教諭を経て、現在、国際武道大学教授
◎インターハイ、全日本学生優勝大会、全国教職員大会、全国都道府県選抜優勝大会に出場。全日本剣道連盟「試合・審判委員会」「称 
 号・段位委員会」「普及委員会」幹事、同研究会研究委員。
◎全国地方青少年剣道錬成大会、全国地域社会剣道指導者研修会(日本武道館派遣)の講師、オーストラリア剣道選手権大会(全日本剣道連
 盟派遣)の審判員などをつとめる。
◎主著に『日本史小百科』『近代武道の系譜』他、「日本剣道形の由来と解釈」を主題とした論文多数。

ISBN:9784884584467
出版社:体育とスポーツ出版社
判型:A5
ページ数:289ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SR