出版社を探す

剣道 基本指導と実践への展開

著:八木沢 誠

紙版

内容紹介

 

目次

 プロローグ
◎剣先は低め中結付近に :我慢を覚え機会が見えてきた

◎姿勢を整える :3つの ”正しい” が美しい打突姿勢を生む
 ・正しい構え、足構えと握りをチェック、偏りなくバランスよく構える
 ・正しい足さばき、重心を意識して腰から移動する気持ちを持つ
 ・正しい打突動作、気剣体一致を段階的に身体に馴染ませる

◎打てる体勢 :すり足を中心とした送り足を重視。左足の準備で打ち切る
 ・火鉢を持つような気分でゆったりと構える
 ・こうして下半身と上半身の働きを連動させる
 ・左足を機能させ、出ばな面、出ばな小手を打つ
 ・胴の切り返しで斜めの足さばきを習得する

◎竹刀操作 :竹刀操作の基本を身につけ、打突の機会を身につける
 ・隙をとらえることが剣道
 ・攻めと竹刀操作
 ・打突の機会と竹刀操作

◎刃筋と鎬 :竹刀の正しい軌道を意識して稽古を続ける
 ・鎬と刃筋を意識するための稽古とは
 ・竹刀の正しい軌道を意識する素振り
 ・木刀による剣道基本稽古法で鎬の使い方を学ぶ

◎一拍子で打つ :左足に注目。80センチの間合いをいかに自然に移動できるか
 ・森田文十郎先生の対角線活動。文脈にみる「一拍子」
 ・竹刀操作は肩→肘→手首→手の内の順で力を伝達させる
 ・慣性の法則で一歩攻め、一拍子の打突を行なう
 ・間合いの研究。80センチの間合いをどのように重心移動するか
 ・打たれることを嫌がらず、機会を感じ取る稽古をする

◎仕かけて打つ :打突の構造を理解し、仕かけ技のメカニズムを学ぶ
 ・攻めあう方法は千差万別、 様々な視点から相手を崩す
 ・剣道の打突構造「仕かけてとらえる」を理解する
 ・仕かけるための4つの動き、心身両面から相手を崩す
 ・先に打つ=仕かけるではない、攻め勝つ工夫が大切

◎機会の感得 :「自分勝手に打つな」と指摘されたら考える打突の機会
 ・後味の良い稽古を求めるために
 ・遠間からの攻めを意識して打突する
 ・機会を考えることで剣道の真髄がみえてくる

◎出ばな技を身につける :こうしたら出ばなが打てる 乗る感覚を大切にして間合に注意
 ・間合 詰めるときは左足を機能させる
 ・機会 約束稽古で打つ機会を覚える
 ・出ばな面 剣先が開き気味に打つ相手に有効
 ・出ばな小手 上下2種類の小手を身につける

◎評価される面 :プロセスに注目して評価される面を打つ
 ・わたしが考える評価される面、評価されない面
 ・隙がなければ打てない。打突の好機を確認する
 ・約束稽古で打突の機会と打ち方を体得する
 ・追い込み稽古で腰移動と素早い足さばきを身につける
 ・掛り稽古で崩れない体勢、正しい打突姿勢をつくる
 ・映像が効果的 自分の打突姿勢を確認して修正する

◎技を増やす :肉体的にも精神的にも崩れない強さを身につける
 ・素振り つねに相手を意識しながら、実際の打突に直結する素振りを心がける
 ・打ち込み稽古 剣道の幅を広げるため、得手を伸ばし、不得手をなくす
 ・追い込み稽古 適正な姿勢を維持しながら行なうことで、正しい正しい打突動作を獲得する
 ・課題稽古 稽古のための稽古にならないよう、よりリアルな状況を想定して行なう
 ・地稽古 気を抜かず、手を抜かず、縁を切らず、打たれる稽古を実践する

◎応じ技を身につける :八方向の足さばきで変化を捉えて打突する
 ・八方向の足さばきで応じ技の足を習得
 ・木刀を使い応じ技の形を覚える
 ・「鎬」の効用を活かして「すり上げる」
 ・攻めの気持ちで迎えるようにして応じる「返し技」
 ・小さく鋭く打ち落とす「打ち落とし技」を覚える
 ・実戦の「応じ技」では攻めを重視し、納得のいく技を求める

 エピローグ
◎対談 井島章 :地稽古は打たれて学ぶ 剣道の原則を磨くこと
 ・よい地稽古、悪い地稽古 力をつけたければ合気になること
 ・稽古のかかり方 気の充実で息が上がっているか
 ・元立ちのつとめ方 複数の稽古スタイルを持つこと
 ・見取り稽古を大切に 待ち時間を有効に使うこと

あとがき




 

著者略歴

著:八木沢 誠
昭和36年秋田県生まれ。秋田商業高校から日本体育大学に進む。同大学院修了後、助手として大学で研究活動を続ける。現在日本体育大学副学長、教授、同大学剣道部師範。剣道教士八段。

ISBN:9784884584337
出版社:体育とスポーツ出版社
判型:B5
ページ数:112ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SR