出版社を探す

TH Literature Series J-08

邪神帝国・完全版

著:朝松 健

紙版

内容紹介

========
クトゥルー神話をベースに
カルトに支配された社会の恐怖を描いた
朝松健の代表作が、完全版として登場!
========

一分の隙きもない緻密な物語――林 譲治

作者にしか書き得ない技法で綴られた〈クトゥルー神話〉――井上 雅彦

差別や暴力を肯定する〝闇〟が、〝光〟に見えている人間が増えている時代に、
〝闇〟の恐怖を暴いた朝松健の代表作――末國 善己

========
クトゥルフ神話をベースにしながら、
ナチズムの勃興から没落までの歴史的事実を描きながらも、
一分の隙きもない緻密な物語が組み上げられている。
どこをとっても善良な人たちが、民族絶滅の歯車となり、
規律正しく動いてゆく。
この『邪神帝国』で描かれる怖さとは、
まさにそうしたカルトに支配された社会の自律性にある。
――林 譲治(解説より抜粋)

ここに一冊の綺書が誕生した。
まぎれもなく、作者にしか書き得ない技法で綴られた
〈クトゥルー神話〉である。
魔書と呼ぶべきかもしれない。
しかし、なにより重要なことは、
これが、ホラー小説であるということなのだ。
――井上 雅彦(解説より抜粋)
========

カバー使用オブジェ/制作:マンタム

目次

〝伍長〟の自画像
ヨス=トラゴンの仮面
狂気大陸
1889年4月20日
夜の子の宴
ギガントマキア1945
怒りの日

魔術的註釈
参考文献
初出一覧
邪神帝国 関係年表
邪神帝国 構想メモ

解説/林譲治
解説──遊び。彼には命懸けの。/井上雅彦
解説/末國善己

著者略歴

著:朝松 健
1956年、札幌市に生まれる。出版編集者として幻想文学、魔術書の数々を企画、編集。1986年に『魔教の幻影』で小説家デビュー。以降、ホラーをはじめ、ユーモア格闘技小説、時代伝奇小説、妖怪時代コメディなど、幅広いジャンルで活躍。代表作に『朽木の花 新編・東山殿御庭』 『アシッド・ヴォイド』 『Faceless City』 『邪神帝国』 『金閣寺の首』など。2006年「東山殿御庭」(『朽木の花』所収)が日本推理作家協会賞候補となる。〈ナイトランド・クォータリー〉に創刊号より《一休どくろ譚》を連載中。近年はトークイベントにも出演、歯に衣着せぬコメントでファンを沸かせている。

ISBN:9784883753796
出版社:アトリエサード
判型:4-6
ページ数:384ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ