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春闘の歴史と課題

労働組合の変遷とともに

著:岩崎 馨
著:降籏 英明

紙版

内容紹介

今春、総理大臣が、賃金引き上げを経営者側に呼び掛け、財界でもこれに呼応した動きもみられ、マスコミからは「官製春闘」と報じられ、「春闘」という言葉が再び注目されるようになってきた。

「春闘」とは、一般的に労働組合が、毎年、春の時期に一斉に賃金引き上げ要求などを行って闘うことをいい、俳句の季語ともなっていた。また、欧米でも「Syuntou」で通用した時代もあった程である。

かつてストが日常的であり、政治的にも社会的にも大きな関心が寄せられていたが、最近の「春闘」では、大衆行動は縁遠くむしろ忌避され、「春闘」を巡る動きは幹部中心の運動になっているようにも見受けられる。

本書は、その内容も大きく変わっている春闘の歴史と課題について、労働組合の組織の変遷とともに纏められている。

目次

第1部 春闘の歴史と課題
1.はじめに
2.「春闘」の起源・経過
3.「春闘」の論理
4.「春闘」の本質・意義・機能
5.「春闘」を顧みた時
6.春闘と賃金問題

第2部 労働組合の変遷
1.産別
2.公務員関係等の労働関係法の変遷
3.官公労
4.3公社5現業(公共企業体等・公企体等)
5.労働委員会
6.そのほか

付属資料
資料1.労働4団体の概要
資料2.連合結成時の加盟産別(1989)
資料3-1.3公社5現業
資料3-2.3公社5現業の労働関係適用法規の変遷
資料4.産業別組合の分離・統合など組織の変遷
資料5.「春闘」の歴史…連合の結成まで
資料6.民間主要企業の春季賃上げ状況

著者略歴

著:岩崎 馨
1929年  京都市生まれ
 48年  日本鋼管入社
 53年  明治学院大学経済学部卒業
 64年  日本鋼管製鉄労働組合連合会中央執行委員
     日本鉄鋼産業労働組合連合会調査部長
     全日本民間労働組合協議会調査局長
     明治学院大学経済学部講師(78年4月~81年3月)を経て
 85年  ㈳国際産業・労働研究センター事務局長
2000年  ㈶社会経済生産性本部 社会労働部参与
     〃     労働研究センター事務局長(現職)
著:降籏 英明
1941年  長野県松本市生まれ
 60年  労働省入省
 68年  中央大学経済学部卒業
 68年  労働省労政局労働組合課
 87年  福岡県労働部 労働能力開発課長
 88年     同    労働福祉課長
 89年  労働省労政局労働組合課 専門調査官
 90年       同      課長補佐
 97年  中央労働委員会事務局 審査第一課国営企業担当審査官
 99年       同      調整第三課長
2001年  中央労働委員会事務局を退職

ISBN:9784883725397
出版社:日本生産性本部生産性労働情報センター
判型:A5
ページ数:75ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF