農の同時代史
グローバル化・新基本法下の四半世紀
著:岸 康彦
紙版
内容紹介
「農業の成長産業化」が唱えられているものの、依然として日本の食料自給率は38%と低いまま。そこで、1999年に制定され、新しい農業政策の根幹となった「食料・農業・農村基本法」の基本理念と枠組みを概観。グローバル化の波が押し寄せ、市場原理優先の流れが強まるなかで、持続可能な国内農産物の生産・消費を広げることができるのかが問われる。国内農業の大転換期にあたり、折々の現場の証言、データなどを丹念に紡ぎながら「農業・農村」の内実と立て直しの潮流を具体的に照らし出す。
目次
まえがき
1章 農業基本法から食料・農業・農村基本法へ
2章 さまよう米
3章 農業・農村を誰が支えるか
4章 「地方消滅」か「田園回帰」か
付表 1、新旧基本法の構成対比
2、戦後70年・農と食の時代区分
3、年表・農の同時代史
あとがき
さくいん
ほか