出版社を探す

アリバイ工作社会

「ブルシット・ジョブ」論の再検討

著:ましこ・ひでのり

紙版

内容紹介

デヴィッド・クレーバー『ブルシット・ジョブ論』の再検討から現代日本における「クソどうでもいい仕事」の本質をあぶりだす。

目次

はじめに
1章 「ブルシット・ジョブ」論の再検討
2章 国家エリート周辺の「ブルシット・ジョブ」/「ハイパー独裁」/「ポスト・トゥルース」
3章 ムダ・有害性が肥大化しつづけ、エッセンシャルワークがけずられつづける公教育
4章 生活者・青年層のためにならない行政 :自衛隊・司法改革・健康行政を中心に
5章 日本にはびこる民間のブルシット・ジョブ
6章 グレーバー流「ブルシット・ジョブ」モデルが構造的にみおとす領域  
7章 グレーバーが問題視する「シット・ジョブ」に対する「やっかみ」意識と異質な「やっかみ意識」:日本的「よこならび意識」がもたらす、あしのひっぱりあい   
8章 ベーシックインカム論からみた、労働の意義再考
おわりに

著者略歴

著:ましこ・ひでのり
1960年茨城県うまれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(博士:教育学)。日本学術振興会特別研究員などをへて、現在、中京大学教養教育研究院教授(社会学)。
主要著作:『日本人という自画像』、『ことばの政治社会学』、『増補新版 イデオロギーとしての「日本」』、『あたらしい自画像』、『増補新版 たたかいの社会学』、『幻想としての人種/民族/国民』、『知の政治経済学』、『社会学のまなざし』、『愛と執着の社会学』、『加速化依存症』、『ゴジラ論ノート』、『コロニアルな列島ニッポン』、『言語現象の知識社会学』、『あそび/労働/余暇の社会学』『アタマとココロの健康のために』『身体教育の知識社会学』『アンチウィルスソフトとしての社会学』(以上単著、三元社)。
共著に「社会言語学」刊行会編『社会言語学』(1-20号+別冊3)、真田信治・庄司博史編『事典 日本の多言語社会』(岩波書店)、前田富祺・野村雅昭編『朝倉漢字講座5 漢字の未来』(朝倉書店)、『ことば/権力/差別』(三元社、編著)、『行動する社会言語学』(三元社、共編著)ほか。

ISBN:9784883035311
出版社:三元社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF