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芸術表現教育の授業づくり

音楽、図工・美術におけるコンピテンシー育成のための研究と実践

編著:時得 紀子

紙版

内容紹介

“生活や社会の中に息づく音楽文化、美術文化と豊かにかかわる資質・能力”をいかに育成していくか――。子どもたちの未来を豊かなものに導くために、小・中・高・大学教育まで、分野を横断する研究者・教育者が多彩なアプローチで模索する授業づくりの研究と実践。

目次

はじめに――芸術教科の豊かな表現活動を探って/時得 紀子
芸術教育におけるピアノ指導の役割/平野 俊介
自己理解・自己受容を深めるための美術教育計画モデルの検討 /清田 哲男
芸術表現教育の評価に関する一考察 /永田 智子
K.H.エーレンフォルトによる音楽を聴くことの教育――生の地平における対話と合意を促す仲介/小山 英恵
兵庫県小学校音楽教育研究大会の公開授業にみる授業研究の動向/河邊 昭子
大学生と児童・生徒が共に学べる環境での芸術教育/小林 田鶴子
音楽との相互関係を結ぶ力を育てる――アフォーダンス理論による音楽科教育「転回」の視点と実践の展望/内海 昭彦
中学校美術科における表現と鑑賞を一体化した単元モデルの構築/赤木 里香子/森 弥生
ことば・音・動きによる表現を取り入れた音楽づくりの実践への一考察――自己表現力育成を目指して/西沢 久実
芸術表現教育における打楽器の活用と展望/飯村 諭吉
創作学習の有効性――声によるふしづくりの実践から/桐山 由香
音楽の知覚と感受を呼び起こす器楽合奏指導の工夫――ワークシートによる言語活動を手立てとして/島田 郁子
音楽の探究を促す教師の言語活動――小学校6年器楽アンサンブルの実践を通して/島田 郁子
郷土の音楽を教材とした音楽学習の展開――5年単元「阿波踊りプロジェクトを成功させよう」/島田 郁子
再編教科「表現創造科」の取り組みについての再考――上越教育大学附属中学校のミュージカルづくりの実践から/遠藤 好子
アクティブ・ラーニングの学習プロセスによる習得学習/今成 満
中学校音楽科のマネジメント――「音楽の多様性に触れる」教材開発と「生徒のこれからに生きる」授業づくりを目指して/小町谷 聖
子どもが造形活動の意味や価値に気付く授業づくり――個のよさを実感できる題材から/高橋 英理子
音楽科における社会に生きて働く思考力・判断力・表現力の育成を目指した授業の創造/上原 祥子
音楽鑑賞教育における音楽の視覚化の活用/小島 千か
「総合的・領域横断的な芸術表現教育」の指導者養成に関する実証的研究 /初田 隆/木下 千代
初等教育における身体表現活動を取り入れた実践の試み ――上越及び兵庫教育大学附属小学校の事例から/時得 紀子
芸術教育を取り巻く状況と今後の展望/時得 紀子
おわりに/時得 紀子

著者略歴

編著:時得 紀子
東京学芸大学卒業、国立音楽大学大学院修了、米国コロンビア大学大学院音楽教育学科博士課程修了(教育学博士)。博士課程在学中、北米の学校音楽への参与観察を経て、ダルクローズ、オルフを導入した即興的な創作活動、Creative Music Makingの授業研究などに携わる。帰国後、慶應義塾湘南藤沢中・高等部音楽科教諭を経て現職。音楽科教育を担当し、音楽科と他教科・領域の学びが関わった、創作ミュージカルなどの総合表現活動、音楽づくり(小学校)、創作(中学校)におけるカリキュラム開発研究を重ねている。また、音楽、図工・美術、舞踊など幅広い領域に学習活動の可能性を探り、汎用的、創造的な力を培うことに資する芸術表現教育をめざしている。主著:Cultivation of Twenty-First-Century Skills Through Integrated Studies : Lessons from Case Studies in Japanese Schools. ISME 2016 World Conference publish. Glasgow, Scotland, 2016.

ISBN:9784883034352
出版社:三元社
判型:B5
ページ数:308ページ
定価:3700円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN