もの思いの論
五行歌を形作ったもの
著:草壁 焔太
紙版
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内容紹介
日本人はやまと言葉でもの思え! 自分の都合から深く考えるというのは、ものの思い方としては、むしろ原始的なもの思いであって、さまざまの側から立場を変えて自在に深く考え、もの思うというのが、真のもの思いである。こういう立体性の深みがないと、ほんとうのもの思いはできない。(二章より)
「思う」というきわめて単純な人間的な作用が、つきつめていけば、すべてを左右し、決定し、すべてを操作していく。こうして、私の思いの論は、思うことによって内面を動かし、なにかを作り出そうとするのである。
そのなにかとは何か。それは自己であって、その自己の完成である。(中略)新しい周辺に反応して絶えず、新しい自己を創っていかなくてはならない。(四章より)
アメリカでの五行歌普及活動の中で、日本人のもの思いの論、組井戸理論、中心線論が受け入れられ、日本の詩歌の理論が向こうの人々に求められていると感じたことから、本書が書かれた。
目次
まえがき
第一章 思いとは
第二章 もの思いの具体例 五行歌で語る
第三章 思いの体系とその作り方、まとめ方
第四章 「思う」は内面を統合し、操作する
第五章 文学古典の伝える人間性-思い
第六章 実作が教えたもの-思いの大切さ
第七章 人間論
第八章 宇宙と人間
第九章 文化論
第十章 五行歌はなぜよいか
五行歌の会について