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ポルトガル文学叢書 5

おヨネとコハル

増補改訂版

著:ヴェンセスラウ・デ・モラエス
訳:岡村 多希子

紙版

内容紹介

ポルトガルの作家で領事でもあったモラエスが愛したふたりの日本人女性への追慕の情を通して描く大正期のニッポン……徳島の人々との暮らしのなかで感じたこと、考えたことを見事に文学に結晶した傑作の増補改訂版

目次

コハル
おヨネだろうか…コハルだろうか…
正午の号砲(またもやコハル)
祭日のごちそう
日本の三人心中
日本の異国情調
潮音寺の墓地のごみため
着物? それともお金?—着物
久松は家にいません
無 臭
半分のバナナ
ある散歩での感想
風景を最後にひと目
夢をみて
敦盛の墓
笑ったり泣いたり
私の追慕の園で
ある日本の諺
訳者解説 「おヨネとコハル」について
ヴェンセスラウ・デ・モラエスについて
増補・「おヨネとコハル」の新しい読み方

著者略歴

著:ヴェンセスラウ・デ・モラエス
Wenceslau José de Sousa de Moraes(1854〜1929) リスボン生まれ。1876年海軍士官学校を卒業後、モザンビーク、88年マラオに士官としてそれぞれ赴任。89年日本へ仕事で初来日。98年神戸・大阪の副領事として赴任。1912年総領事の職を辞して徳島に隠棲。29年徳島で死去。『徳島の盆踊り』『日本精神』『大日本』などの作品があり、邦訳書に『モラエスの日本随想記 徳島の盆踊り』(W.de モラエス著、岡村多希子訳、講談社(講談社学術文庫)、1998年)『ポルトガルの友へ モラエスの手紙』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、岡村多希子編訳、彩流社、1997年)『日本精神』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、岡村多希子訳、彩流社、1996年)『モラエスの絵葉書書簡』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、岡村多希子訳、彩流社、1994年)『日本精神』(W.de モエラス著、花野富蔵訳、講談社(講談社学術文庫)、1992年)『おヨネとコハル』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、岡村多希子訳、彩流社、1989年→増補改訂版、2004年、彩流社)『おヨネとコハル』(W.モラ…
訳:岡村 多希子
1939年 東京都生れ。
東京外国語大学ポルトガル・ブラジル学科卒
専攻 ポルトガル文学・文化
東京外国語大学名誉教授
訳書に
『方舟』(ミゲル・トルガ著、彩流社、1984年)『ポルトガル短篇選集』(アルヴァロ・サレマ編、彩流社、1988年)『モラエスの絵葉書書簡』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、彩流社、1994年)『日本精神』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、彩流社、1996年)『ポルトガルの友へ モラエスの手紙』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス著、彩流社、1997年)『モラエスの旅 ポルトガル文人外交官の生涯』(岡村多希子著、彩流社、2000年)『リカルド・レイスの死の年』(ジョゼ・サラマーゴ 著、彩流社、2002年)『モラエスの日本随想記 徳島の盆踊り』(W.de モラエス著、講談社、1998年)『おヨネとコハル 増補改訂版』(ヴェンセスラウ・デ・モラエス 著、彩流社、2004年(旧版1989年))『生きている、ただそれだけで美しい』(アウグスト・クリ著、アーティストハウスパブリッシャ、2003年)『ポルトガル日本交流…

ISBN:9784882029151
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:245ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2004年08月
発売日:2004年08月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB