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文学の境界域

情と知の対峙

著:山形 和美

紙版

内容紹介

〈文学〉の不可視の〈境界域〉の検証!
─────T・S・エリオット、ノースロプ・フライ、C・S・ルイス、グレアム・グリーン、ジョン・シルキン、スティーヴン・マークス、そしてエッセーと書評。ヴァラエティーに富む“隠し味”の評論集。

──T・S・エリオットに多くのページをあてがったが、エリオットの作品世界が私にとってもいまだに不分明のところが多いということである。このことは、無様なジグザグの記述の形によく現われていると思う。エリオットのこういった局面への、このような様態を取ることへの私のこだわりは、我が国におけるエリオット学への反発からも来ている。その点では、その他の文章も多かれ少なかれ、現在までの文学研究や文学批評に見て取れる楽天性への不満が書かせたものであるとも、言えるような気がする。(「あとがき」より)

著者略歴

著:山形 和美
主な著書・訳書
『グレアム・グリーンの文学世界』(研究社出版)
『言語空間の崇高性──ロゴスへの意志』(彩流社)
『開かれた言葉─文学空間の亀裂』(同) 
『日本文学の形相──ロゴスとポイエマ』(同)
『G・K・チェスタトン』(清水書院)
『聖なるものと想像力』(彩流社、編著)
『愛のモチーフ』(同、編著)
『差異と同一化──ポストコロニアル文学論』(研究社出版、編著)
スーザン・ハンデルマン『誰がモーセを殺したか──現代文学理論におけるラビ的発想の出現』(法政大学出版局)
エドワード・サイード『世界・テクスト・批評家』(同)
ポール・ド・マン『ロマン主義のレトリック』(同、共訳)
フランク・カーモード『秘義の発生──物語の解釈をめぐって』(松柏社)
ノースロプ・フライ『力に満ちた言葉』(法政大学出版局)
スティーヴン・マークス『シェイクスピアと聖書』(日本キリスト教団出版局)
その他

ISBN:9784882027379
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:330ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2002年02月
発売日:2002年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB