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現代アメリカ文学叢書 11

哀しみ

著:ドナルド・バーセルミ
訳:山崎 勉

紙版

内容紹介

現代アメリカの都市に暮らす人間の「哀しみ」が出口のない惨めな心の風景に変わっていく様子を、断片をコラージュした手法、独自の感覚のパロディで描く。現代人の分裂した独白をつづった「トロイメライ」ほか16編収録。

著者略歴

著:ドナルド・バーセルミ
Donald Barthelme 1931-1989 フィラデルフィアに生まれ、2歳の時に移ったヒューストンで育つ。ヒューストン大学卒業。新聞記者、ヒューストン現代美術館の運営、編集者等を経験。62年、ニューヨークへ移り、美術と文芸を扱った雑誌「ロケーション」の編集に携わりながら、「ニューヨーカー」誌を中心に前衛的な手法による短篇を発表し始め、70年代になると同誌に定期的に掲載されるようになる。「断片だけがぼくの信頼する唯一の形式]という信条を持ち、言葉のコラージュ、パロディ、独特の造語などの手法を駆使し、逆説、風刺、寓意に満ちた作品を数多く発表。現代アメリカ文学を代表する作家。邦訳著作に『パラダイス』(彩流社、1990年)、『口に出せない習慣、不自然な行為』(彩流社、1994年)、『哀しみ』(彩流社、1998年)、 『罪深き愉しみ』(彩流社、1995年)、『アマチュアたち』(彩流社、1998年)、『シティ・ライフ』(白水社、1995年)、 『死父』(集英社、1978年)、『雪白姫 白水Uブックス 』(白水社、1995年・旧版・白水社、1990年)、『王』(白水社、1995年)、『帰…
訳:山崎 勉
1927年生まれ。現代英米文学専攻。著訳書等に『武器をとる作家たち―スペイン市民戦争と六人の作家』(F.R.ベンソン著、大西 洋三・山崎勉訳、紀伊国屋書店、1971年)、『セルビアの白鷲 文学のおくりもの 4』(ロレンス・ダレル著、山崎 勉訳、晶文社、1971年)、『逃げるが勝ち 文学のおくりもの 26』(ロレンス・ダレル著、山崎 勉・中村 邦生訳、晶文社、1980年)、『荒野の羊飼い 心の児童文学館シリーズ 8』(アン・ノーラン・クラーク著、山崎 勉訳、ぬぷん児童図書出版、1980年)、『アフリカ-文学的イメージ』(マーティン・タッカー著、山崎 勉訳、彩流社、1992年)、『口に出せない習慣、不自然な行為 現代アメリカ文学叢書 7』(ドナルド・バーセルミ著、山崎 勉・邦高 忠二訳、彩流社、1994年・旧版 サンリオSF文庫、1979年)、『罪深き愉しみ 現代アメリカ文学叢書 8』(ドナルド・バーセルミ著、山崎 勉・中村 邦生訳、彩流社、1995年・旧版 サンリオSF文庫、1981年)、『哀しみ  現代アメリカ文学叢書 11』(ドナルド・バーセルミ著、山崎 勉訳、彩流社、1998年)…

ISBN:9784882025306
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:258ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:1998年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB