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一握の塵

著:イーヴリン・ウォー
監:奥山 康治

紙版

内容紹介

愛息の死をきっかけに知る妻の情事──片田舎の城館での平穏な日々は、一転悲しきファルスとなり、思いがけない結末をアマゾンの奥地で迎える。現代英国文壇きっての名文家ウォーの最高傑作! アメリカ版の〈もうひとつの結末〉を付す。

著者略歴

著:イーヴリン・ウォー
Evelyn Waugh(1903-1966)
イギリスの著名な出版社の社主で、文芸評論家でもあったアーサー・ウォーの次男として生まれ(長兄アレックも作家)、オクスフォード大学中退後、文筆生活に入る。デビュー作『衰亡記』(1928)をはじめ、上流階級の青年たちの虚無的な生活や風俗を、皮肉なユーモアをきかせながら巧みな文体で描いた数々の小説で、第1次大戦後の英国文壇の寵児となる。1930年にカトリックに改宗した後は、諷刺の裏の伝統讃美が強まった。

著作は、代表作『黒いいたずら』(1932)、ベストセラーとなった名作『ブライヅヘッドふたたび』(1945)、T・リチャードソン監督によって映画化された『ザ・ラヴド・ワン』(1948)、戦争小説3部作『名誉の剣』(1952-61)など。
監:奥山 康治
1935年、熊本市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻はイギリス文学。現在、早稲田大学教授。著訳書に『愛の追跡』(ナンシィ・ミットフォード著、奥山康治監訳、1991年)、『一握の塵』(イーヴリン・ウォー著、奥山康治監訳、1996年)、『Orwell:A Centenary Tribute from Japan』(奥山康治編、2004年)などがある。

本書翻訳者:藤澤 貞子、林 喜久子、堀 幸子、柿木 瑞恵、森田 和子、野田 光子、小貫 淑子、瀬越 綾子、関 美紀子、武川 丈子、石塚 光子

ISBN:9784882024194
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:360ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:1996年10月
発売日:1996年10月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB