善意立国論
ふるさと納税型クラウドファンディングが拓く「日本創生」の未来
著:川崎 貴聖
内容紹介
いま変わりつつある『ふるさと納税』の先にある日本型寄付市場の姿とは?
本書が、ふるさと納税型クラウドファンディングに関係する
自治体様、企業様、寄付者様の意思決定の一助になれば幸いです。
ふるさと納税市場は、どう進化していくのか?
・寄付者の行動へどのように変わるか?
・自治体はどのような方向転換を迫られるのか?
・自治体はどのように企業を活用すべきか?
・当面はどのような実務が自治体と企業に求められるのか?
・自治体の中期的な課題は何になるのか?
・仮想通貨は寄付市場をどのように変えうるか?
目次
はじめに
<第1章>寄付業界のパラダイムシフト
ふるさと納税の存在感 ─── 寄付の4割
ふるさと納税の描いた理想郷
「試運転」から「本番」へ
大臣通達を読み解く
パラダイムシフトの渦中
<第2章>寄付者視点に立脚したマーケティング戦略
何をもって成功とするか?
資金獲得プラスαを獲得するとは
ファンドレイジングの3つの成功要因
マーケティングが命
寄付者の「効用関数」を考える
共感を呼べるか
説得力はあるか
参加意識を与えられるか
リワードの価値の受け止め方は人によって異なる
寄付額は重要な変数
キープ・イット・オール
募集期間と寄付額のトレードオフ
瞬発力と消化力 ─── プロモーションの成否を左右する力
埋もれないための瞬発力
タイトルが顔になる
埋もれないテーマを設定するという逆転の発想も
短時間での消化力
共感性、必然性、合理性、実行可能性の消化
動画とソーシャルメディアは消化手段として抜群に優れている
ポータルサイトの選び方
誰が指揮者になるか
実行部隊を確保しよう
前身となるいくつかの事例
日本人の寄付者の現在地
寄付経験の蓄積という側面からのふるさと納税を評価する
日本的発展プロセスの過渡期
<第3章>ふるさと納税型寄付市場の未来予想図
6タイプの登場人物
ふるさと納税とクラウドファンディングの間の「支点」
リワードの意思決定
自治体の4つの行動類型
タイプ1/テストマーケティング型
タイプ2/ゼロベース型
タイプ3/マルチチャネル型
タイプ4/サブブランディング型
企業(ポータルサイト)の3類型
寄付者は分化していく
モノとコトのプロモーションの難易度の違い
中期的には「選択をせまられる」世界へ
<第4章>理想的な日本型寄付社会を描いてみる
(1)寄付目的主導型市場へ
(2)地域産品の国内通販と越境EC
(3)寄付市場の全体最適化
(4)寄付文化とブロックチェーン技術の融合
<第5章>レッドホースの挑戦
裏方から表へ
全方位宣言
ふるさと納税型クラウドファンディングのご提供サービス
(1)コンサルテーション
(2)リワード設計
(3)プロモーション
・寄付者との接点の強さとボリューム
・日本在住外国人向けプロモーション
・動画とソーシャルメディア
(4)執行支援
おわりに ─ 善意が国を動かした日