文化とまちづくり叢書
チケットを売り切る劇場
兵庫県立芸術文化センターの軌跡
著:垣内 恵美子
著:林 伸光
内容紹介
成功した文化施設(劇場)はどこが違うのか。優れたマネジメントの成果を検証する。
財政状況悪化の中、芸術支援に対する見直しが進み、事業評価や効率化、指定管理者制度の導入等、公立文化施設をとりまく状況は厳しい。今後地域文化政策を進める拠点文化施設(劇場)をいかに活性化し、地域に貢献するものにするか、優れたマネジメントとその成果の検証が求められている。
本書は、劇場づくりの一般論ではなく、「兵庫県立芸術文化センター」というブランディングに成功したまれな事例を基に、劇場の活動と、その受益者である観客の行動、納税者の意識など、社会的影響力を多重的に読み解き、マーケティングの具体的事例を盛り込みながら詳細に分析し、公共文化施
設の活動のあり方について方向性を示す。
佐渡裕(指揮者・同芸術文化センター芸術監督)との対談を掲載。
目次
第一章 地域の劇場
公立劇場発展の歴史/公立劇場が抱える課題/地域文化的拠点としての劇場
第二章 復興のシンボル:兵庫芸術文化センターの創設
設立経緯~震災復興のシンボル/目的・ミッション/公演活動~地域とともに
第三章 劇場マーケティング
マーケティングの実際/チケットを売り切る/課題と将来の方向性
第四章 制作の現場から~オペラ・カルメン
舞台制作とは/実際の制作プロセス/制作上の課題/兵庫におけるオペラのマーケティング
第五章 兵庫芸文センターの観客
芸文センターにやってくる人たち/なぜ来るのか/なぜリピートするのか
第六章 県民にとっての劇場
劇場の価値とは/芸文センターの便益推定/サポーターはどこに
第七章 対談 林伸光×佐渡裕
ISBN:9784880652832
。出版社:水曜社
。判型:A5
。ページ数:196ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2012年03月
。発売日:2012年03月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV。