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登園しぶり 登校しぶり

著:内田 良子

紙版

内容紹介

手洗いがやめられない、きょうだいをいじめる、行きたがるけど行かれない、親から離れられない、園で声が出ない、おしっこ・うんちのトラブル、給食の時間が苦手、先生をこわがる……
子どもが「問題」ではありません。

行きしぶったとき ゆったりゆっくりお休みできれば……ドキドキ・ハラハラしないで見守れる。カウンセラー良子さんのやさしいアドバイス

目次

3

はじめに

・ 幼稚園に行きしぶるとき
18 早すぎる入園
気がついたら二歳のプレ入園?/しつけたはずの生活習慣が崩れていく

25 「泣く」ということ
年少組のときは喜んで通ったのに/訴えが伝わらない恐怖/罰を与えて奪うのは許されないこと

32 手洗いがやめられない
いや! ママとおうちがいい/ほかのお子さんは慣れましたよ/お手々の汚れがとれないの

40 妹をいじめる
以前はやさしいお兄ちゃん/わかってもらう最後の方法

46 登園バス
親にとっては好条件/私のしつけがまちがってた?/里帰り出産でお休みした後に/ママ、もう帰っていいよ

54 家の外に出られなくなるとき
大きな自然災害/恐怖を抱きとめて……

61 行きたいけど、行かれない理由
「じゃま」って言うんだよ/お母さんも帰らないで/子ども同士の関係

・ 保育園に行きしぶるとき
70 親から離れられない子
悲しい体験を覚えている子/泣くことは心の調節弁/絶望から救出されるとき

77 保育園で声が出ない
「場面緘黙」という無言の表現/かたまっちゃったから、かたまっているの/お行儀のよさは影をひそめて

84 幼い子の心の準備
連休明け、園をいやがるように/パンツにうんちをいっぱいつけて/ひと遊びとお別れのハグ

91 転園で傷ついたとき
「行きたくない」と言い続けて/ちがうよ。オレは悪い子なんだよ/今、願っていることを受けとめて

98 育休中は子どもも休みたい
手が出てしまう自分を抑えられなくて/こわい夢をみてしまう/働く母にとっての死活問題

・ 不登校が心配なとき
108 学校に行かれなくなる理由
先生がこわい/人間としての尊厳を傷つけられ

114 「いじめ」からのがれるために
「いい人」を演じているようで/学校を休む子、休めない子

122 緊張感の強い教室で
担任の給食指導が厳しいとき/みている子どもたちのストレス

128 命がけの拒否
学校に行くことはあたりまえと思う親/自分が安心する条件をつけ始める親

134 「不登校」ってどんなこと?
不登校についてのおさらい/困った行動や症状には原因がある/子どもたちのアンケートから

・ 将来を不安に思うとき
142 休んだ後の生活
心を傷つけることさえしなければ/学校へ行きたくない子どものための四ヶ条

148 子どもが求めていること
体が空洞になって、悲しい音がした/心の内を理解してほしいのに

155 休みぐせがつくという心配
学校より親の立場や生活が優先されたころ/信頼関係の絆を太くしておくこと/理解され受け入れられたとき

163 「待つ」ということ
なにを待っているのでしょうか?/自分の歩幅で歩むこと

170 「明日は行くよ」と言うけれど
行動に現われる本心/登校は子どもの義務ではない

177 あのとき、ゆっくり休むことができたから
戦後まもなくの学校ぎらい/心配した母がしたこと/おなかが痛くなくなったら行けばよい

184 家庭を居場所に育つ
自分の感覚が戻ってきた/家庭が学びの基地に/この苦境から救い出すには

194 やがて、おとなになった子どもたち
年賀状にそえられた近況報告/三〇年来変わらない不登校への誤解

204 おわりに

著者略歴

著:内田 良子
1942年生まれ。心理カウンセラー。子ども相談室「モモの部屋」主宰。1973年より東京都内数ヶ所の保健所および保健福祉センターで、心理相談員として乳幼児の子育て相談にたずさわっている。1973年〜2000年まで、佼成病院心理室勤務。NHKラジオの電話相談「子どもの心相談」アドバイザーとして活躍中。「モモの部屋」では登校拒否・不登校・ひきこもりなどのグループ相談会を開いている。全国各地にある登校拒否を考える会・市民の会・教職員の学習会・子育て支援の育児サークルで講演会や相談会を行なう。著書に「子育てはなぞとき」「幼い子のくらしとこころQ&A」(共に小社刊)。編著に「子どもたちが語る不登校」「親たちが語る登校拒否」(共に世職書房刊)

ISBN:9784880491868
出版社:ジャパンマシニスト社
判型:B6
ページ数:211ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2009年05月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNG