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孫をめぐるおとなの作法

著:毛利 子来

紙版

内容紹介

 ちょっぴり恥ずかしい気がしています。
 書名からして、「作法」などと、古風で偉そう。はじめは「心得」なんて書名も考えたのだけれど、あまりに説教じみているので、実際上のワザという意味を込めて、「作法」にしたのでしたが。
 内容も、いかにも訳知りみたい。とりわけ「相談編」では、高みに立った回答をしてしまったようで、厚かましいとは思いますが。
 (中略)
 ただ、孫をめぐる人間の関係は複雑。ぼくの体験だけでは手が届きそうにありません。そこで、ジャパンマシニスト社に頼んで、さまざまなケースを集めてもらいました。その苦労とアンケートに答えてくださった方々に感謝しています。
 また、ぼくの考えを補うために、対談の場を設けさせてもらいました。それに快く応じてくださった岡崎勝さん、須田靖子さん、湯浅欽史さんにも感謝しなければなりません。
 なお、二章の「うまくやる知恵とわざ」は、朝日新聞全国版に、二〇〇七年の七月一日から九月九日まで連載したものです。

目次

はじめに

1章 うちあけ話―毛利さんちの場合 
長女は「超遠距離型」
次女は「通い型」

2章 うまくやる知恵とわざ
1 変わる親子の関係

2 年寄りの良さ

3 体験と知恵を大切に

4 育てかたちがってよい

5 ルールを決めておく

6 責任にとらわれない

7 人生をバトンタッチ

3章 実際問題―こんなとき、どうしたら?
●母親から
Q1 じいじが「教育熱心、学力第一」

Q2 孫誕生にお祝いなしのばあば!?

Q3 とにかく孫に甘すぎ、です

Q4 叱るな、というばあば

Q5 産後、神経質になっていた私への攻撃

Q6 義母の・大きな貼り紙・と親類の嫌味

Q7 母と夫の間に入って気をつかいます

Q8 下の子をネコかわいがり

Q9 里帰り出産で互いに負担

Q10 孫の面倒をぜんぜんみない夫の両親

Q11 義父母に失礼にならない伝え方は?

Q12 義父母の関係が悪く悩んでいます

●父親から
Q13 妻と自分の親との仲が悪い

Q14 父はせっかち、妻はのんびり……

Q15 世代間のギャップ、どう埋める?

Q16 子が成長し、祖父母と話さない

●祖父母から
Q17 娘の子育てのしかたが気になる

Q18 息子夫婦に信念をもってほしい

Q19 孫にきちんと挨拶をさせたい

Q20 孫の世話、負担が大きい


4章 辛口ばあば・じいじ語り合う
●孫・夫婦・祖父母は三角関係で 岡崎勝
-娘を泣かせて、反省

-「外孫」「内孫」って?

-子どもは生活のリズムを作ってくれる

最後は夫婦で、が基本

●自信のないばあば、ちゃっかりママ 須田靖子
-孫のお迎え片道一時間

-保健師という立場から反省したこと

-「四分の一」の孫

●三世代が家族を見直す時間 湯浅鉄史
-ランドセル……ぼくは代金を払うだけ

-材料費にはビール付き

-”楽々子育て”で失うものは?

あとがき

著者略歴

著:毛利 子来
1929年。千葉県生まれ。旧姓岡山医科大学卒。東京・原宿で小児科医院を開業するかたわら、子育てに関する著述、講演を展開。子育て誌「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」編集代表。著作に「育育児典」(岩波書店)「新版 赤ちゃんのいる暮らし」ほか多数。

ISBN:9784880491844
出版社:ジャパンマシニスト社
判型:B6
ページ数:154ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2008年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFX