コロナと自治体 2
感染症に備える医療・公衆衛生
編著:長友薫輝
他著:長平弘
他著:鈴木ひとみ
紙版
内容紹介
政府は医療供給体制や公衆衛生体制を整備せず、抑制を主眼とした政策を継続してきた。その結果、コロナ感染拡大に各地域が対応できない状況となる。感染症に備えるには、公的医療費抑制策の転換、公衆衛生体制の強化を図る必要がある。本書はこの問題意識のもと、医療・公衆衛生政策の変遷、コロナ禍での各地域の病院、介護事業所、保健所などの対応と課題を紹介し、医療・公衆衛生体制の改善を提言する。
目次
はじめに 長友薫輝
第Ⅰ部 コロナ禍の公衆衛生・実態と今後
1 コロナ禍で明らかになった地域医療の危機 長友薫輝
2 地域住民のいのちを守る砦としての自治体病院に 長平 弘
3 新型コロナで鮮明になった医療・介護の現実 鈴木ひとみ
第Ⅱ部 コロナ禍の公衆衛生・実態と今後
4 新型コロナと日本の公衆衛生―その特徴と課題 松田亮三
5 保健所の統廃合がもたらした現実と今後の課題 亀岡照子
6 コロナ禍で脆弱な県の人員体制が浮き彫りに 谷田 誠
資料 全国自治体の新型コロナウイルス感染症への施策
あとがき 長友薫輝