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新型コロナ対策と自治体財政

緊急アンケートから考える

著:平岡 和久
著:森 裕之

紙版

内容紹介

自治体は新型コロナウイルスへの対応に翻弄されている。住民の命と暮らしを守る最前線に立っているのだ。では、さまざまな施策を支える財源、予算はどう編成すればよいのか。国の対策や補正予算措置を検討し、自治体の対策と予算対応のあり方など、短期、中長期の財政運営を視野に入れて検討する。併せて、都道府県、政令市、中核市の財政担当課に向けて実施した緊急アンケートが、自治体の財政運営の実態と課題を浮き彫りにする。自治体関係者を初め、住民、議員必携の一冊。

目次

はしがき  3

Ⅰ部 新型コロナ対策と自治体財政の動向・課題  9
1  新型コロナ対策と自治体財政 …………………………………… 11
1  新型コロナ禍の地域経済  11
2  自然災害としてのコロナ禍と政策のあり方  13
3  新型コロナ第一波と対策の問題点、教訓  14
4  自治体財政の仕組みと見方  15
5  政府のコロナ対策と補正予算  21
6  地域経済対策の展開と課題  28
7  新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金  30
8  新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金  30
9  自治体の独自対策と財源確保策  36
10 政府の対策と財政政策の課題  43
11 第二波、第三波における自治体の対策と
財政運営の課題  46

2  都道府県、政令市、中核市の財政担当課へのアンケート
調査から見るコロナ対策と自治体財政の課題 …………… 50
1  アンケート調査の概要  50
2  各自治体の財政状況と補正予算  50
基金の状況 / 2020 年度補正予算における基金取崩しの状況 / 2020 年
度当初予算の状況 / 2020 年度補正予算(4 月補正~6 月補正)におけ
るコロナ対策に関して、単独事業の予算規模を決めるために意識した
点 / 2020 年度補正予算における国の補助事業の課題、問題点 / 2020
年度補正予算(4 月補正~6 月補正)における減額補正の状況および
今後の補正予算における減額補正の考え方 / 新型コロナウイルス感染
症対応地方創生臨時交付金の課題 / 新型コロナウイルス感染症緊急
包括支援交付金 / 新型コロナ対応による2020 年度の地方税の延納・
徴収猶予の影響について / 今後の地域経済対策について / 秋・冬の
第二波への対応 / 地方一般財源総額実質前年度同水準ルールについ
て / 政府のコロナ対応の財政措置について / 起債について

3  自治体財政運営の課題 ……………………………………………… 74
1  今後10 年以上にわたる地方財政の混乱  74
2  短期的な財政運営  76
3  中長期的な財政運営  79
4  国による行財政措置  81

Ⅱ部 資料 アンケート回答内容  85
資料1 コロナ対策と財政に関する都道府県アンケートの
回答の整理  87
資料2 コロナ対策と財政に関する政令市アンケートの
回答の整理  105
資料3 コロナ対策と財政に関する中核市アンケートの
回答の整理  116
アンケート様式① コロナ対策と財政に関する
都道府県アンケート  128
アンケート様式② コロナ対策と財政に関する
政令市アンケート  130
アンケート様式③ コロナ対策と財政に関する
中核市アンケート  132

資料4 自治体のコロナ対策と補正予算に関する事例  134

著者略歴

著:平岡 和久
1960年広島県生まれ。1993年大阪市立大学大学院経済学研究科博士後期課程 単位取得退学。高知短期大学助教授、高知大学助教授・教授を経て、2006年4月から立命館大学政策科学部教授。自治体問題研究所副理事長。
著:森 裕之
1967年大阪府生まれ。大阪市立大学商学部、同大学院経営学研究科後期博士課程中退後、高知大学助手。その後、高知大学専任講師、大阪教育大学専任講師・助教授をへて、2003年から立命館大学政策科学部助教授。2009年より同教授。

ISBN:9784880377193
出版社:自治体研究社
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JPR