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公共サービスの産業化と地方自治

著:岡田 知弘

紙版

内容紹介

公共サービスの産業化と地方自治
「Society5.0」戦略下の自治体・地域経済

目次

はじめに 

第 1 章 国の意思決定の仕組みが変わった
―「行政の私物化」の背景にあるもの―
1  「グローバル国家」論と構造改革・「行政の私物化」過程 
2  第二次安倍内閣による政財官抱合体制の再構築 
3  グローバル国家型「成長戦略」で日本経済は衰退局面へ 
4  地域経済の持続可能性を破壊するもの 

第 2 章 日本経団連の「Society 5.0」成長戦略と
「自治体戦略 2040 構想」 
1  合言葉は「Society 5.0」と「SDGs」 
2  経団連の成長戦略と国・地方自治体のあり方への積極的介入 

第 3 章 「地方統治構造」改革と「地方創生」 
1  「地方創生」と「道州制」の罠 
2  「地方創生」の政策群と実施過程 

第 4 章 「公共サービスの産業化」政策と
「自治体戦略 2040 構想」 
1  「公共サービスの産業化」政策の登場と展開 
2  「Society 5.0」戦略の一環としての「自治体戦略 2040 構想」 
3  「デジタルファースト」法と「スマート自治体」づくり 


第 5 章 「グローバル国家」型構造改革が日本の地域を破壊している 
1  「地方創生」は、なぜ、うまくいかないのか 
2  「圏域行政」の究極の姿=市町村合併の帰結 
3  コンパクトシティで都市は持続的に発展できるのか 
4  国家戦略特区による特定企業・法人の優遇と地域経済効果の限定 

第 6 章 自治体・公共サービスを主権者のものに 
1  憲法と地方自治をめぐる対抗軸の形成 
2  主権者の利益を第一にした国・地方自治体に 
3  自治体による多数者のための新しい地域政策の広がり 

資料
1  安倍政権下における政府及び政権党・財界の主な政策と動向 
2  包括的民間委託についての意見書(自治労連弁護団) 
3  公正で民主的な公務員制度の確立をめざす提言(抜粋)
 (日本国家公務員労働組合連合会) 
4  スマートシティモデル事業の概要 

おわりに 

著者略歴

著:岡田 知弘
京都橘大学教授、京都大学名誉教授。自治体問題研究所理事長。

ISBN:9784880377001
出版社:自治体研究社
判型:A5
ページ数:166ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPT