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3・11大震災と公衆衛生の再生―宮城県の保健師のとりくみ―

編著:村口 至
編著:末永 カツ子

紙版

内容紹介

公衆衛生は危機的な状況にある。それが露呈したのが東日本大震災。本来、保健師の地域保健活動は健康課題を解決するため、住民と協働して行う活動。しかし、行財政改革、社会基礎構造改革により、地域保健活動は減少。さらに平成の大合併により、保健師の受け持つ地区は広範囲になり、その姿は住民から見えにくいものとなっていった。そのような状況下、東日本大震災は起こる。当時、保健師はどのような活動が求められたのかを振り返り、公衆衛生のあり方を検討する。

目次

まえがき

第1章 被災地の保健師活動からその役割を考える
1 保健師の仕事
2 大震災での保健師活動
3 保健師活動に影響したこと
おわりに

第2章 3・11検証―やれたこと、やれなかったこと
1 3・11当時のこと
2 事前に活動していたこと
3 3・11検証から生まれたもの
おわりに

第3章 合併した自治体、3・11後の地域保健活動
1 はじめに―自治体合併と3・11との関連
2 石巻市に合併した2つの地区での活動
3 南三陸町での活動
おわりに

第4章 地域の保健師の活動―平成の大合併に関わって
1 合併前の町の様子―市町村保健師活動
2 合併後の状況

第5章 公衆衛生の再生を―地域保健活動の実践
はじめに
1 保健師・保健所の発展史
2 保健所の再編経過
3 戦後の宮城県でのとりくみ
4 3・11で求められた地域保健活動
5 保健師の体験してきた〝ゆらぎ〟の意義
6 協働知の提案
おわりに

あとがき

著者略歴

編著:村口 至
坂総合病院名誉院長、東北地方医療福祉総合研究所理事長
編著:末永 カツ子
福島県立医科大学教授、東北大学名誉教授、元仙台市保健師

ISBN:9784880376998
出版社:自治体研究社
判型:A5
ページ数:178ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS